登山道の管理日記
「パルナッソス山へ」管理人たにつちの日常。温泉は泉質主義でひなびほど良し。蕎麦屋めぐり、日本の美・チョウ・花・山の撮影など。ニッチでディープを心に留めたい。Discover Deep Japan!
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2009草原のチョウロード~図鑑撮影の日
2009年 07月 25日 | |
図鑑刊行の某プロジェクトに、ほんの少しだけ参加している(ことになってると思う・・汗)
私の分担は、ホシチャバネセセリ。申し訳なくも、骨っぽい相手であることを理由に、これ1種に手をあげてほかの種類は遠慮させてもらった。
早めの時期からと思っていたが、なんだかんだで、そのシーズンになってしまった。
ノルマを果たすべく、群馬県の生息地へ撮影に出向いた。
c0043361_10343851.jpg

草つきには、ヒメシジミ。これはメスだが、まだオスでもきれいなものが多い。
この種だけみると、季節の進みは例年より遅いか?



天気は曇りで、たまに日がさすこともあるが、不安定な空模様。
しかし、事務局から提示されている条件からはこれがベストの撮影条件。なにせ、直射日光の下の写真はボツということになっているのだから(笑

何より、できるだけチョウの翅、全体にピントが合っていること、というのが第一条件。
絞り込めるように、軽くフラッシュを焚くことも推奨されている。

夏型の黒いベニシジミでテスト。
c0043361_10384111.jpg

うーむぜんぜん、ピンボケの部分多いぞ・・

チョウのポートレート撮影では、フラッシュ使うのが好きでないから、設定が把握できていない。今頃だが、そのテストと練習だ。50mmか、90mmマクロで、絞りF10を基本に弱いフラッシュ使用で。

それにしても、肝心のホシチャくんは、見つからない。早いのか?
ふと、ヒョウモンチョウ類が吸蜜。ヒョウモンチョウかウラギンヒョウモンだと思っていたら、ウラギンスジヒョウモンだった。地味ながら課題となっていたチョウだけにうれしい。
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黄色の鮮やかなセセリが、、アカセセリだ!もう現れていた。
c0043361_10441640.jpg
とすると、時期はもうシーズンインでいいのではないか・・?
環境も変わってしまったかもしれない。ホシチャはほんとに衰亡厳しいおそれがあるよ。
そして念入りに探して・・いた!1年ぶりの出会い。
c0043361_104701.jpg
久々に会って、その大きさへの感覚を忘れていたことに気づく、小さいなあ。
パッと飛びたつとあっという間にどこかに行ってしまうが、よくよく追いかけて、、
まずは基本、横からのプロフィール。しつこく挑戦・・そして。
c0043361_10481581.jpg
(トリミングあり。これはレベル補正している。提出は、RAWの補正なしデータで)
これはどうだろう?少し小さいって指摘されるか?

天気がかげって、よりおとなしくなってくれた。そして・・
c0043361_2155279.jpg
(トリミングなし。レベル補正はしている。)
撮影したときは会心の手ごたえ。オスであることも、腹部がよく映っていてその形態からわかる。
だが、持ち帰ってモニターで確認してみると、実寸表示ではピントがやや甘いところがある。また、両方の触覚の先にまではピントきていないと、指摘されそうだ。
しかし、、しかしだ。ホシチャバネの大きさを考えてみれば、画面に大写しするためには、マクロレンズといえど、かなり近づかなければならない。そうなれば当然被写界深度は、極端に浅くなる。いくらフラッシュで絞りこめるように、といっても、至近距離からのフラッシュで、白とびしない明るさで、、そんなの矛盾だ。
半分なきごとになっているかもしれないが、これは、オレの技術でほぼ限界だ。むしろレンズを暗いのにしたり、本体をコンデジにするなど機材を替えたほうが、よりお望みの結果になるかもしれない。
これを提出しよう。これで、ボツにされても、悔いはない。

ところで、みられる数が少ない中で、一度だけ2頭が追いかけあって、寄り添うシーンに出会えた。
c0043361_22112693.jpg
オスどうしの追いかけで、求愛ではなかったようだが、この状況においては、大切にしたいショット。

さて、次の課題は、開翅だ。
セセリの場合、全開はありえないから、片面にピントがくるように斜め上から、というのが模範画像に設定されている。
どだ?
c0043361_2291223.jpg

ちょっと古い個体で、体の体毛がハゲチョロだとか、、ボツだろうね。これでも、かなりがんばっての結果なんだがね。
うんと時間はあとになるが、もっと状態のきれいなもので撮れたのがこれ。
c0043361_22132821.jpg
空も暗くなったのか、ISOも高くなって、ちょっとノイズが気になる・・けど、これはどうだ。提出して結果を待ちたい。
ところでこのホシチャは、前翅と、後翅の位置をずらして立てるように開くことがわかる。片面といえど、両方がピントがあうようには、物理的に無理な種類だと思った。そのあたりも加味して判断してもらいたいものだ。

ちなみに、アカセセリでも開翅にトライしたが、ボディにピンがくると翅ははずれる、、難しい。
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今回、初めてといっていい、図鑑用の写真という意識を持って撮影した。
写真芸術の主観的な美的さとは、反対の、客観的にありのままを画にするという作業だけれど、そうしてできあがったものは、また別な凄みをもつ、ひとつのジャンルをなす作品になるのではないかと感じた。
ヴァイオリンの楽器撮影の横山氏の作品が、単なる記録写真を越えてひとつの芸術に到達しているように。
図鑑用写真といえ、それは独自の作品になりうる、と確信した。

ところで、ホシチャを担当しているのは、オイラのほか、あと二人の仲間。
彼らの撮影技術はたいへんなものだから、あっさりとOK印の成果を提出するかもしれない。
いや、そうしてくれれば、御の字。責任からはなたれるのだから。
ともあれ、本日撮影できたのは、どれもオスのようだ。メスも撮影しておかなければならないので、あと何回か、出向かなければならない・・曇りの日をねらってね(笑
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by parnassus | 2009-07-25 23:25 | チョウに会える道 | Trackback | Comments(12) |
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Commented by kenken at 2009-07-26 23:40 x
ご無沙汰していますが、いつも拝見しております。
ホシチャが受け持ちなんですねっ!
セセリは全開しないので、1眼で撮るのは苦労しますね。
コンデジだとうまく全体にピンがくるのですが、某プロジェクトの事務局は1眼での写真希望ですね。
まあ、気軽に撮りましょう。こういうプロジェクトは参加することに意義がありますし。
Commented by maeda at 2009-07-27 06:30 x
アカセセリにホシチャ、両種とも未撮影種で、しかも大好きなセセリ。
ホシチャは裏面が素晴らしいです。
比較的個体数は居るのでしょうか?2頭同時に写っていますね。
Commented by banyan10 at 2009-07-27 18:35
もうホシチャにアカセセリですか。
曇の日限定は厳しいですね。ここは平地が曇でも降っていることもありますからね。(^^;
Commented by げん@幽霊会員? at 2009-07-27 22:41 x
kenkenさん、ご無沙汰しております、ありがとうございます。いつもおいでくださり多謝です。
そうなんですよ、ホシチャ担当・・期間も集中的にいかないと・・
コンデジは使ったことがないのですが、そんなにピントきますか。でも、事務局は、1眼だと・・いったいどうすりゃええねん!って感じですよね、注文の多さには(笑
そうですね、気軽にいかせてもらいます。今回、責任感のあまり、ついつい堅くなってしまいました。
ほんとに参加扱いになってるのかが心配でありますが、、
Commented by げん@セセリ天国? at 2009-07-27 22:44 x
maedaさん、ありがとうございます。
この日は、セセリ好きには、かなりよかったかもです。
ヒメキマダラなどはもう遅くて状態悪いでしたが、種類数としては、かなり多く観察できました。いつかご一緒したいですね。
残念ながら、けっして、ホシチャは多くありません。今年も健在でよかった、、という感じです。
Commented by げん@逆さてるてる at 2009-07-27 22:47 x
banyanさん、ありがとうございます。
今年は、季節は早いのか遅いのか、ようわからん気がしていました。
この日の天気は、下ではおおむね晴れていたでしょうが、山ではやはり不安定ですね。
梅雨のような天気が抜け切れてませんが、このプロジェクトにはよいのかな(笑
Commented by fanseab at 2009-07-28 22:58
ホシチャとの格闘、我が事のように手に汗握りながら読ませて頂きました(笑) 本当に注文の多い料理屋に入ってしまうと大変ですね(爆) セセリの課題画像を撮影していると、3次元立体構造であることを強く認識します。ご指摘のように太い腹に合焦が誤魔化されて翅にピンが来ないので苦労します。
Commented by clossiana at 2009-07-29 07:37
個人的には、これほど綺麗に撮る事が出来れば大満足するところです。ハードルが高いのは私には到底無理ですね。でも、こうして皆さんが苦労された末の最後の結晶が楽しみです。
Commented by げん@どないしょ at 2009-07-29 08:28 x
fanseab さん、ご無沙汰です、ありがとうございます。
>我が事のように手に汗握りながら読ませて頂きました
そうですか、その真剣さがわかっていただけるのは、プロジェクト仲間ならではですね(笑
ほんと、セセリは、3D構造・・・1眼にマクロレンズじゃ無理かも・・(多汗
Commented by げん@出るのか? at 2009-07-29 08:30 x
clossiana さん、ごぶさたしております、ありがとうございます。
なかなかですよ~(^^;
図鑑撮影は、今回、スタートですから、、もう少し試してみます。
でも、皆さんはもっときちんと成果を出されていると思います。
結果は、私も楽しみですね。
Commented by chochoensis at 2009-07-30 20:21
たにつちサン、プロジェクトは、=ホシチャバネセセリ=なのですね・・・きれいに撮影されているではないですか!すばらしいです。審査が厳しいのでしょうね・・・お疲れ様です・・・。
Commented by げん@初心をどげんかせんと・・ at 2009-08-05 00:49 x
chochoensisさん、レスおそくなりまして、失礼いたしました。
ご無沙汰しておりますところ、ありがとうございます。
そうなんです、担当、ホシチャ・・でも、素晴らしい写真が送られているようで、責任を問われることはなさそうで、安心してます。
ふだん、こう漫然とシャッターしてるんだな、ということが、こういう機会に気づきますね。
考えて、気をつけて、工夫して・・たいへんですけど、撮影の基本の気持ちを思い出させてくれるチャンスをくれたように思いました。それだけでも、よかったですよね。
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