登山道の管理日記
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「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」のこと
2009年 11月 19日 |
告白しますが、いやもう恥ずかしながら、全くのノーマークだったんですよ・・
絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」という法律(通称「種の保存法」)のこと。

ま、いったい世の中にどんな法律があるのかなんて予想もできないしさ、名前を知ってる法律なんてほんの一握りに違いない・・でも希少なチョウの保全についてここで何か書こうものなら、存在くらい知っておくべきだったなあ・・

解説は、まずは、環境省のこちらのページへ。



この法律は、平成4年にできたんですな。できて15年以上が経ちますが、まあ、新しい法律のうちに入るでしょう。

ワシントン条約を受けてつくられた「絶滅のおそれのある野生動植物の譲渡の規制等に関する法律」という前身の法律があったらしく、これを廃止・発展させてつくられたものだそう。

外国産と国内産の希少な動植物を指定して(レッドデータ)この種の①取引の禁止と、②生息地の保護、③保護増殖活動という内容が柱(このへん、ウィキペディアも参照)

国際希少野生動植物では、基本的にワシントン条約の「附属書I」のレベルの種が該当。(現在リスト
というと、昆虫類に関しては対象種は意外なほど少なく、なんとチョウ目からの4種、アレキサンドラトリバネアゲハ、ルソンカラスアゲハ、ホメルスアゲハ、コルシカキアゲハのみ!

そして、国内希少野生動植物(現在リスト)では、昆虫類はぐっと種類数も増えますが、チョウでは、なんとオガサワラシジミ、ゴイシツバメシジミの2種のみ。
2種とも極めつけの希少な(であろうと思われる)種ですが、オガサワラシジミが追加されたのは、平成20年7月25日の改正によってで、ごく最近のこと。今やすっかり環境省の希少動物保護の顔となっていますがね・・

これまで希少な動植物の保護についてリードしてきた法令は、文化財保護法または自治体の文化財保護に関する条例だった。現在、国内産の特定の種を指定した動植物保護はほとんどこれで規制されているといえましょう。
これら法令での希少な動植物の位置づけは、「天然記念物」。
天然の「記念物」、、何か、神社、仏閣、はやりの城めぐり、、そんな対象のひとつとして、それが「天然」に生じてあるもの、と聞こえる。
物見遊山の対象として、それが消えて無くなっては困りますね~、というくらいのイメージにもとれる。何だか保護しなきゃならないということへの、強い迫力が伝わってこない。
縦割り行政的にも、所管は、文部科学省(文化庁)ライン。「教材」というような意味合いのものに近い、と感じている。

生態系保護や、種の保存、そういう動植物保護の本筋での取組みは、環境省が乗り出すべき事項だろう。
それがいかに最近に始まったことで、、まだ内容的にも薄く乏しいのだということ、、この「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」の存在を知って解った。
昆虫類、特にチョウ目の種についての充実を期待する!!

また、各自治体でもおらがまちの動植物に対して「種の保存に関する条例」の検討を進めるべきではないだろうか。

(2009/11/19現在)
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by parnassus | 2009-11-19 22:27 | チョウに会える道 | Trackback | Comments(0) |
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