第一の目的は、東北産のヒメギフチョウ、いわゆる「みちのくヒメギフ」を撮影することである。私には過去数度のトライでもまったくその姿を見ることができない存在だ。
第二以降の目的は、その方面の極上温泉、おいしいものなど、せっかくのGWを有意義にすごすべく「とにかく旅」である。なかなか行けないところを気ままにブラツクだけでも楽しい。
渋滞をさけるべく早朝に発つ。高速を走るころには、すっかり「ルードルフィア病」再発のハンドルを握っている自分に気づく。
東北道の道中、那須高原あたりからは、まだまだ桜が美しい。結果、桜の花を愛でながらの3か間ともなったのだった。
まず向かったのは、山形県最上地方。時期が遅ければ、さらに北上して秋田へ入ろうというプラン。ポイント情報のようなものは、一切ない。大分昔の記録地名と地図でよさそうな山域を探す。
ねらいどおり林道の自然環境は、美しかった。それが、始めの写真である。芽吹き具合やカタクリ、スミレサイシン、キクザキイチゲの花など、時期もまさに出始めの良い頃に思われた。
スミレサイシン
キクザキイチゲ
天気は爽やかでこれ以上ない晴天。陽だまりでは、コツバメやスギタニルリシジミが飛び始める。しかし、みちのく姫は現れてくれない。早すぎるのか?
仕方なく次にはやや標高の低い、新緑に変わった小山にも登る。今日初めてのウスバサイシンの株も発見。しかし山頂の広場では、越冬ヒオドシがなわばりを張っているだけ。
眼下に広がる最上平野を眺める。そういえば、前回も仕方なく展望写真を撮ったなあ。
そう簡単には会えない存在なのだろうか。山形でならちょっとした山野に行けばホイホイ会えるような目論見は甘かったようだ。
夕方も近い時間であったが、かのギフチョウとの混棲地で有名な大石田町へ向かう。保護地?があるのか、どこなのかも知らないがチョウ保護の看板をたよりに探した。きれいな里山へ着いた。
地元のおじいさんが自転車で立ち止まっていて、監視員かと思ったが、そうではなかった。話をきくとその辺でも現れるという。後学のために、状況を見る。林床には、カタクリが美しい。
そして、カンアオイとウスバサイシンの両方がかなりの量で生えている。ここのギフチョウはウスバサイシン食いではなく、食べわけあっているようだ。これほどの環境は、他には見なかった。さすが保護地域だ。これだけあれば、えさには事欠かないだろう。
カンアオイ(古葉)
ウスバサイシン
しばらく花の撮影をしていたら、夕方の日差しの中、ひらりとかなりの速さで1頭のダンダラが来て近くを飛び回った。どちらかは判らない。とても撮影チャンスはなかったが、この地のルードルフィアと初対面。
その一回限りであったけれども、ここは、どこもだめだったときの最後の砦として、来ることにしようと思った。
桜前線と一緒に北上し、初日のヒメギフは残念でしたが、貴重な時間をつくれて羨ましい。
10年以上も前にやはり3日間でソロ・ツーリングしたことがあったけど「みちのく」はよかったなぁ。
早く続きをみせてくれ~
五木ヒロシにゃ、五木の子守歌でも歌ってもらって、しばらくおねんねしてもらいましょう。
早く最終報告が知りたくてたまりません!
お出掛け前にもう少し余裕があれば私の庭情報(!?)を伝授できたのですが…
大石田でのおすすめのお蕎麦屋さんとかも…
時期的には私が帰省していた頃よりたにつちさんがお出掛けの時が
発生のピークすぐ手前かなと思っていました。
さてさて、このロードでヒメギフに会うことができたのでしょうか?
最終報告は、まだまだ先になりますよ~、だから、気が向いたときにのぞいてくださいね。
ほんと準備が足りず、せっかくなのに、もったいなかったかもしれません。それにしても山形の人々は、とても温かいかたばかりでした。
お庭情報、来年以降のためにぜひお願いします。
>情報なしに出かけるのが、たにつちさんらしい
う、イタタタ・・・山形では広く記録があるので、ちょっとしたところなら会えるだろう、と甘く考えてでかけた、というのが実際です。
>環境は良さそうなので、結果も期待できそうですね。
よいと思ったんですけどねえ。どうなりますやら