宿を出て周囲の林道に入ってみたが、まだ天気は悪く空気もひんやり、よいチョウは見られなかった。
今回、カラフトタカネキマダラセセリには、一回も会えずじまいとなりそう。
十勝へ向かいながら、標高を下げ、足寄町あたりを見てみる。今回あまり数の多くなかったエゾシロチョウ、ようやくたくさんいた。
オスの求愛に対して、バンザイをして拒否するメス、、
付近にはフタスジチョウも。
押さえておきたいと毎回頭にあるのが、ジョウザンシジミだったりする。
崖の環境を見つけては、キリンソウを確認して期待するのだが、、やはりここでもいなかった。時期が遅いとはいえ、今回もだめか。
この崖に、シロオビヒメヒカゲがやってくる。
風でゆれてとても撮りにくいマクロ
そうこうしていると、あっというまに時間も過ぎる。
前夜、地元「蝶の観察記録 十勝の蝶(改め相模の蝶)」maedaさんと昼に待ち合わせ、フィールドをご一緒する約束をしていただいた。
実際にお会いするのは初めて。しかもギリギリでの十勝での同行する機会をいただけてよかった。
待ち合わせには10分近く遅刻、maedaさんごめんなさい。
連れていただいたのが、昨今、非常に少なくなっているという、アサマシジミ北海道亜種(イシダシジミ)の場所。
林の伐採地が草原化して、ナンテンハギもたくさん見られる環境だった。
青いチョウは、、いずれもヒメシジミ。
と、表面まっくろのメスが
よし、、一応押さえられた。
ほかの場所もご案内いただいたが、残念なことに、この一頭だった。ほんとに厳しく少ないようだ。
シロオビヒメの飛翔など遊ぶが・・
ヒメウスバシロチョウも撮影できていないので、撮影したい旨お願いすると、やや山に入った場所へ。
もう時期が遅くて見られないかも、という話だった。
ボロだが、メスのカラフトヒョウモンが現れてくれた。
ヒメウスバもぜんぜんの状況に思われたところ、少し飛び方の違う白いそれと思われるチョウを遠目に目撃。高い場所を飛んで、またぱったりと姿を見せなくなってしまう。maedaさんはここで帰還。こちらは夕方のフライトまで時間があるので、もうすこし粘ってみることにした。
すると、いったん帰ったmaedaさんの車が戻ってきて、「あっちに飛んでるよ~」とのご案内。駆け寄ると2~3頭がまとまって飛んでいるではないか。
求愛飛翔
その後、このメスがシシウドの花にとまって吸蜜しているのをみつけ、藪こぎして近づく。
さらには各種の訪花しているオスもみつけ、藪こぎで近づく(笑
最後に懸案であったチョウの撮影も押さえることができて大いによかった。
maedaさん、お世話になりました。
この後、帰りのフライト前に、汗流しに、忠類町のナウマン温泉へ。
そして、十勝ならやっぱり豚丼食べるかね~と、またしてもライダーマップから「このみ食堂」で腹ごしらえして、帯広空港へ向かった。
飛ぶ飛行機がどういうスケジュール調整か、まだまだ到着しないとの案内で、大幅に遅れるとの案内だった。
わかっていれば、もっとゆっくりしたかったのに。
いつも、遠出ロードでは、最後に天気がよくなって、後ろ髪ひかれることが多い。
やはり今回もそうだった。
北海道の自然の神さまに、また来いよ、と言われているのだろうな。
達成できてないことがまだたくさんある、また必ず来るよ!そう改めて誓う北海道ロードだった。