ところで、県民の森へ向かう道中、「寺山ダム」の湖のわきのコンクリート壁から水が吹いていて、こりゃよっぽど昨日の雨がひどかったからなあ、と思ったら、
車を停めて、すごいたくさんのポリタンで汲んでるおじさんがいました。
湧水ポイントなのかな?帰りに立ち寄って見ることにしました。
長く突き出た塩ビパイプには布のフィルターが巻いてあって、ここが汲み場なのかと思いましたが、壁続きに何箇所もあって、水質の違いがあるのかわかりませんが、どこでもいけそうです。
さらには、実にしっかりした水汲み場まで整備されているではありませんか
これは、すごいですね。ありがたいことです。
水量も(昨日の雨のせいではないと思いたいですが)豊富で、大関級の湧水スポです。
その水は、癖のなくきれいな、やはり冷たい、まぎれない湧水でした。
目を横に転ずれば、寺山ダムの湖面が広がってます。
数十メートル、下がると、こじんまりとした鳥居がありました。
あとでネットで知ったのですが、これがその名も「井出水神社」で、この湧水は「井出水神社の湧水」と呼ばれているものでした。
鳥居の下のある看板は、何かに反対を表明していることがわかるでしょう。
ここまでの集落ではさらにたくさんの反対のノボリや看板が立っているのを見ました。
そういえば、昨年(2012年)9月、「東京電力福島第1原発事故で放射性物質に汚染された県内の焼却灰や汚泥などの「指定廃棄物」の最終処分場候補地として、環境省が矢板市塩田の国有林を選んだ」というニュースを思い起こしました。ここがそうだったのか・・
地元集落では、猛反対のようです。
不安で風評被害の可能性のある放射性物質の処分場が近くにやってくる、と聞いてよく思わない気持ちはよくわかります。
ただちに、放射能がもれて被害をもたらすようなことが起きるとは思いませんが、この名水の地がいつまでもこうして存続することに支障がないよう願うばかりです。
(取材日:2013/04/08)
(追記)
この地での計画は撤回されたとのこと。住民運動が実を結びましたか?
でも、ここの代わりに、結局どこかがということになるのは、哀しいことです。
しみじみと、原発事故の罪の大きさを実感できました。
おそくなりましてすいません。
あ、いえ、あくまで湧水スポット記事というところなのですが、不覚だったことがわかりまして、最後に付記させていただきました。
ガレキだとか、汚泥だとか、どこかにまとめないといけないものですかね。効率の面ではそうなんでしょうが、、
嫌われる議論でしょうが、東京電力管内、首都圏の住民も含め、他人事ではないと意識をもつべきですよね。