登山道の管理日記
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カシミール3D Ver9.1.1 のインプレその2(地理院5mメッシュデータについて)
2014年 02月 16日 |
本稿では、カシミール3Dそのものとは異なるが、表示するデータである国土地理院が無償配布する5mメッシュ数値地図データ(基盤地図情報 (数値標高モデル)、以下「5mメッシュ」とする。)について。

5mメッシュデータは、2008年4月1日から国土地理院からインターネットで都市部の一部エリアからダウンロード提供が開始された。それ以降、順次提供地区が拡大している
10mメッシュも同様だったが、こちらはすでに全国エリアをカバーした。
かつて、50mメッシュ標高データのCD版を、そう安くない値段で購入したが、そんな時代が嘘みたいだ。(さらにその前はフロッピー版で販売されていて、さらに高額だったという。まあ昔話だ)
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そのダウンロードは、基盤地図情報ダウンロードサービスから
ただし、個人情報等での登録が必要となった。けっこうマメにログインが求められる。

カシミール3Dでの、山岳展望、可視判定といった使い方には、5mメッシュまでの精密なデータは必要ないと言われてきた(表示する計算時間も増大する)ため、拙者はこれまで50mメッシュを基本に使い、せいぜい詳しく作業したい場合に10mメッシュを使用する形だった。
しかし、今回、5mメッシュ「拡張」機能で素晴らしい詳細立体表示されるようになったことを知り、データをシコシコとダウンロードをしているところだ。



ただ、5mメッシュデータにはまだ大きな問題がある。それは、現在のところデータが欠落しているエリアがまだまだあるということだ。
河川沿いのエリア=人里エリアがもっとも充実しており、人里離れた「山岳エリア」は、もっとも整備されていないため、まったく表示させることができない場合が多い。
カシミールによる山岳展望シュミュレートの使い方にとって、非常に残念な状況である。
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例示したのは福島県南部の塙町の一部だが、エリアはカバーしているもののあるのは流域に沿ったデータだけという極端な例。

では、主要な山岳エリアの整備状況について、例示する。
まずは、なんといっても、敬意を払って、富士山のエリアについて。
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ご覧のように、富士山といえど全面をカバーしていない。
山頂部は確保しているものの、特に南面が大きく落している。宝永山についてないのも痛い。

また北面山麓に関しても「富士五湖」エリアがすっぽりとない。これは、水面エリアを優先しているはずなのに意外だ。
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このデータを用いて「カシバード」による3D鳥瞰図を作成すると次のようになってしまう。
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視点は、富士の北、黒岳山頂から。
データのある淵のところが羊羹を切り取ったような断面となる。

さて、次にデータの欲しいエリアは、北アルプス南部の、穂高・槍ヶ岳のエリアだろう。
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上高地と、穂高の西側はかろうじてだが、それから北や東の北ア核心部が広く欠落している。とても残念だ。
特に槍ヶ岳に関しては、山頂部分のデータがまるでない。なんとも・・

一方、北アルプス北部、白馬岳周辺から富山側の立山にかかるエリアに関しては、データがそろっている。
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白馬三山や剱岳はシュミュレートできるのはうれしい。
ただし、妙高、戸隠といった欲しいエリアはまた欠落している。

では、南アルプスはどうだろう。
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北岳その周辺はすべて大丈夫だ。
山梨、静岡の東西両側からみた際にスカイラインとなる尾根はデータがあるが、その中央部が欠落している。
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大井川の上流部にあたると思われるが、これも河川中心の整備状況からすると意外。
防災上などの観点から優先度は低かったエリアなのだろうか。

八ヶ岳はどうか。
ここもまた中途半端な状況(パレット:地図合成 春、地図表示:レリーフ1)
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西側についてはかなり整備されているが、東側斜面がほぼ欠落している。
最高峰の赤岳山頂は整備されているのは、地理院の正義だろうか。ありがたい。

参考に横岳から赤岳を望むバードビュー。
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横岳からだと、角度的に、欠落エリアがほとんど影響しない展望シュミュレートができる。
5mメッシュでのカシバードの山岳展望表示については、次項で書く。

最後に、上信国境から関東北山のエリアについてはどうか。
上越国境エリアでは新潟側北面エリアはかなり進んでいる反面、群馬県側の南面がまったく欠いている。(5mメッシュの整備状況は、県によっても傾向があるようで、群馬県に関して非常に遅れている。新潟側も越後三山あたりまでで、それから東は大きな空白域だが)

また、上信国境エリアは、群馬県側がないのに加え、長野県側も整備されておらず、つまり全くデータのない山域となっている。

栃木県西部の日光・男体山などについてはデータが整備されてる。これはありがたい。
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ただし、関東最高峰の日光白根山に関して、なぜかギリギリでデータが欠落しているのは残念な状況だ。

以上とりあげたのは、拙者に身近な関東・甲信越の個人的な興味のあるエリアについてにすぎない。また、東北、関西などについては未確認である。
無論、データの整備や公開状況は、日々拡大していくものであるため、上記はこの記事の時点での状況であることはご注意されたい。

(2014/02/16記載)
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by parnassus | 2014-02-16 23:43 | ニューカマー | Trackback | Comments(0) |
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