和歌山の猫駅長「たま」が亡くなった(2015/06/22)とのニュースが報じられました。
「たま」には会ったことはありませんが、一年前、飯田市南信濃で猫校長「たかね」に会っておりましたので、この機会に記しておきたいと思います。
いわゆる遠山郷の木沢地区を通過していると、道路に「木造校舎」の看板を見かけました。
廃校になったあとを、地元の方々が保存し活用しているようなので、立ち寄ってみることにしました。
幹線道路から一本中に入った場所です。
NHKの放映もあったよう、、知名度のあるものなのかも。
正門に周って、、
正面
校舎に入ろうというとき、ん?左手のプレハブの前に・・
実は、この猫の名前でした。
何ショットか撮っていると、発砲スチロールの箱から降りてきて、じゃれて甘えてきました。
たかねは、頭のいい猫ですね。
おとなしく、人懐っこくて。
校舎に向かって歩き出し、校舎をバックにくつろぎ始めました。
カメラに興味
「たかね」と遊んでばかりもいられませんので、校舎内を見学
あ、さっきの猫「たかね」、あれが校長か?!
平成3年に閉校となったときの記念写真も掲示されてました。
児童がいなくなって、20年以上、よく残してあります。
この完全なる木製の階段!いい味
ただ、それも1年生のときのみ。間もなく取り壊され、建て直されたのです。
廊下に沢山の足踏みオルガンが並べられて壮観
この教室は、当時の教室の様子をまんま残した展示でしょうか
寒い地だけに、ストーブを使ってたのですね。このダルマストーブは初めて見ました。
元音楽室
ピアノには、「校歌」の楽譜
朗らか元気な曲調が、逆に何かジーンときました。
ピアノもちゃんとチューニングされていましたが、チューナーでやってるのでしょう、低い鍵盤も高い鍵盤もきっかり正しい音程で、ピアノとしてはちょっと不自然な感じもW。
各教室、地元の方が、工夫してさまざまな展示を努力されていました。
全部は紹介しきれませんが、興味に近い「山の資料館」
沢山の山の写真パネルや山の道具、今はない遠山森林鉄道の写真だとかは、ここでしか見られないもので、貴重だと思いました。
一巡して1階に戻ると、たかね校長が、待っていました。
お仕事モードになっているのか、真剣な表情。
先ほどみたいに、甘えてくるようなことは全くありませんでした。校内の治安警備に注意しているのでしょう。
お見送り、、をしてくれたみたいです。
以上は、一年前のことですが、たかね、元気でしょうか?
きっと元気に変わらず学校の巡視をしていることと思います。
さて、学校の建物(校舎)というものは、全国的に標準化された仕様で造られることが多いものでしょう。
おそらくこの木造校舎も、ある時期の学校建築の典型だろうと思います。
まだ文化財指定まではされない時代のものですが、そういう中途半端な時期のものこそ壊されやすく、現に残されているのは少ないのではないでしょうか。
これは完全に当時の木造校舎の形態が残され、貴重な建物だと思います。
地域の方が、廃校後も愛着をもって保存し、活用されている取組みもとても意義があります。
たかね校長やこの校舎に会いに、多くの方がどんどん訪れていただきたいと願います。
(撮影日:2014/06/13)
猫駅長さんは、お亡くなりになってしまったのですね・・・
きっと天国で、いつまでも駅を見守っていることでしょう。
そして「たかね」校長さん、まあなんて可愛らしい猫さん。。
猫は家につくと言いますが、この校舎が大好きで、
守る人 集う人が大好きなのでしょうね!
猫駅長たまは、とても有名でしたね。この週末は、追悼に多くのファンが集まるとかなんとか。
たかねは、私は行って初めて知ったのですが、それなりに知られた存在のようです。
ほんとは「高嶺」って漢字の名前のようです。お行儀と振る舞いをわきまえたとても利口な子。
校舎と校庭がまさにたかねの庭。ちょっと遠い場所ですが、機会があったら会いに行ってあげてください。
このたかねちゃんの甘え方は尋常じゃないかも。フェロモンに反応したんじゃないですか?(笑)
貴殿の学校とならば山形県ですな。遠いこの長野県の山奥の地と学校のまんまとは、やはり当時の(っていつ?)標準化された典型を残す建造物なのですね。
今は地味ながら、かなり貴重な存在である可能性が高いかも。遠くなく文化財の指定されましょう。
たかねが甘えるのは、初めて来た客だからこそのオモテナシではなかったかと思います。
社交辞令とわかっていても、メロメロにさせられました。この可愛いさ、猫はやはり魔性だ~。