登山道の管理日記
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今頃だけど、高速連写合成によるチョウ画について
2014年 07月 01日 |
栗田 貞多男氏の「ゼフィルスの森―日本の森とミドリシジミ族」(クレオ (1993/06)のような「西風」の飛翔連続の撮影はできないものかとかねてから思っていました。
c0043361_7581367.jpg

ここでいう氏の手法とは、ストロボのパルス発光を用いて、躍動的な西風の飛翔の軌跡を1枚の写真に合成したかのように撮影するもの。
たとえば、上の画では、いるのは2頭のミドリシジミなのですが、それが卍飛翔しているところに4回の発光させて、8頭の姿の連続写真でグルグル周る様子を1枚に写しこんでいます。

これは氏が発明した手法なのかはオイラにはわかりませんが、至近距離のストロボワークをチョウの撮影に、ことに特徴的な西風の占有飛翔の撮影に用いて、この成果に結実させたは功績は素晴らしい。

1993年発刊ですよ。手法の確立も、もう20年以上も前のこと。
しかし、今日、これだけ多くのチョウの生態写真がWeb上で公開されているというのに、同様の作品を目にすることはほとんどありません。なぜでしょう。



実はオイラも、この手法による撮影を過去に何度かトライしていました。
SIGMA EM-140のマクロリングフラッシュ(実はもってるんですw)を外部ストロボとして、パルス発光、シャッタースピードは当然長くして。
しかし、結果は、大きくぼやけた何が写っているのかもまったくわからないものになってしまいました。
よほど真っ暗に落ちたような背景で、被写体にも光がほとんど当たっていないようなシーンで、そこにかなり強力なストロボでないと無理ではないかと思いました。
当たり前ですが、この撮影は、ストロボ技術の熟知に加え、撮影条件など重なり、そう容易に撮れるものではないのだと思いいたりました。また、そんな状況の場所に、西風が占有活動をするというの自体かなりレアケースでしょうから、チャンスはなおさら少なし。

そして、フィルムの露光特性とデジカメセンサーの露光性質の違いもあるのではないかと感じました。
もしかすると、デジカメのセンサーでは同様のセッティングで栗田氏のような画は得られないのではないか、というのがオイラの推論です。(フィルムで試したことはなく、ほんとのところは、わかりませんが)

さて、前置きが長くなりました。
CASIOのEX-F1、もう古い機種になってしまいました。
不慣れと、カシオ機の癖のある(オイラには)設定は使いづらく感じ、あまり活用していませんでしたが、その高速連写機能のコンセントは革新的でした。その後高速連写性能ではそのスペックを超える機種が出されていません。
オイラも以前、導入して早々、ギフチョウの追尾行動を合成して掲載したこともありました。
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CASIO EXILIM PRO EX-F1(JPG,1/2500s,Photoshop elementsで加工)


そうなのです。栗田氏的な西風の飛翔の連続撮影はこの合成手法で代替可能だったかもしれないのです。
しかし、問題になるのはこの合成加工の手間でした。ともかく、一枚ずつ、しかるべき位置にレイヤーを並べていくのがともかく時間がかかる。

ところが、今頃ですが、連写撮影のレイヤー合成を自動で作業できることを知りました。
Photoshopなら、ファイル=>スクリプト=>ファイルをレイヤーとして読み込み で使う画像ファイルをレイヤーで自動調整して重ねて読み込むことができました。
また、天体のコンポジット撮影用に比較明合成を自動でやってくれるフリーソフトもいくつかあります。
詳細な使い方は別なサイトを参照いただければよいと思いますが、つまりかなり楽に扱えるのだったと今更ながらに目からウロコだったわけです。

で、先日のロードでは、改めてテストもかねた素材集めもしました。
いずれもパスト撮影による飛び立ちのシーンものです。

ヒメキマダラセセリ♂
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これは、Photoshopによる合成

ルリシジミ♀
c0043361_13492944.jpg
これは、フリーソフトの「sirius comp」による比較明合成
(いずれも撮影:2014/06/29)


今回のテストでは、少し手ごたえを感じました。もっと今まで撮っておくんだったと思います。
今シーズンは、折を見てこの方法による撮影を試していきたいと思います。
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by parnassus | 2014-07-01 23:42 | チョウに会える道 | Trackback | Comments(0) |
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