かなり危なっかしいという状況にあります。
季節も、梅雨入り。
この時期になると大丈夫かと気になります。
通常だとやや早すぎるのですが、今年は季節の進みも早めなので、でかけてみました。
数頭でしたが、今年も姿を見せてくれて一安心。
また今回も、ブルーでなくホワイトが初めに登場、、
メスで交尾嚢つけてました。
いないなあ、早すぎた?
それとも、想像したくない事態がとうとう・・?
ようやく、現れてくれてほっとしました。
群馬のアサマは、青い鱗粉が広く現れた個体が多いと思います。
軽井沢周辺のものは、ほとんど真っ黒ぐらい青い部分が少ないのに、この地域変異の対比は興味深いです。
この地のDNAを大切にしなければと思うひとつの理由です。
よいモデルとなってくれたこの個体は、上翅にすこしムラのある、まあこの地の通常レベルの個体ですね。
早めの時期だけに、縁毛も鮮やかで、新しいです。
ナンテンハギからは、アリがまとわりつくシジミの幼虫も見つけましたが、本種かどうかわかんないです。
ほかに、少々古びたオスも出ていました。
環境はよいように思うのですが、なかなか。全部で計3個体だったとみました。
同じアサマでもアサマイチモンジ
次に、地図で気になっていた、北部エリアを探索することに。
ブルーがいました!ですが、ヒメシジミ
毎年某所ではウジャウジャ会うので有難味が少ないですが、でも、そこ以外の場所では、あまり馬鹿にできない存在な気がします。埼玉県では、ほぼ絶滅してしまった状況ですし。
(群馬県RDB指定状況としては、絶滅危惧ⅠB類(EN)でした。*2012年改訂により、準絶滅危惧種となっていました。)
ここでは、貴重な可能性もあるので、よく記録、押さえておきましょう。
上翅に赤紋列の強めなメス(ブラウン)
これは、また別個体。裏面の黒紋が強く、流れてるともいいますが、一部くっついてました。
火の用心の横断幕をバックに
これらの文様は、寒冷な生息地の現れ方に準じているものと思いました。
ここは、寒冷地のような気候なのでしょうか。
しんがりには、ヒメシジミなのに、藍鱗粉が明らかな豪華なブラウンも登場。
ミヤマシジミかといいたいですが、群馬ではほぼ絶滅らしいだけに、それはなさそう。
いわゆる「ミヤマ型」というやつでしょうね。
多くのバリエーションが押さえられて、ヒメシジミといえど、個体変異が様々で楽しめるものだと今さらですが見直しました。
(撮影日:2015/06/13)
オスの青鱗乗りが多い傾向にあるとか、でも少な目のポイントもあるように思いました。
群馬県のRDBでは絶滅危惧Ⅱ類だと思いますけど?
ブルー三兄弟の記事を書くにあたり、貴殿のページも参考にさせていただきました。
メスをブラウンと呼ぶのも、貴殿のとこに準拠しております(笑
この週末は、比較のために軽井沢あたりのブルーを・・とも考えていたのですが、かなわず。
ご指摘もありがとうございます。個体変異もたいへん幅がありますし、やはり群馬の中でも傾向は異なって当然かと思います。
群馬でのRDBですが、当方が参照したのは次のページです。いかがでしょうか。
http://www.jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=07220164912
絶滅危惧II類だったらうれしいことなんですが、、新潟県となぜか静岡県で、II類ですね。
それにしても、軽井沢のアサマのポイントをご存知とは流石ですね。(私は軽井沢のフィールドに関しては近場なのに何故か不知です)
群馬県のRDBは2012年に大改定があり、アサマはⅡ類です。因みに、ヤマキチョウは何と言うことか準絶滅危惧に格下げ(?)になりました。
長野県は今年に改訂があり、ヤマキは国と同じくⅠBに格上げになりました。アサマもⅡ類に格上げです。
群馬県
http://www.pref.gunma.jp/contents/000219298.pdf
長野県
http://www.pref.nagano.lg.jp/shizenhogo/kurashi/shizen/hogo/hogo/documents/ch3_2musekitsui.pdf
当方が参照したページは、県別状況も表示するだけに、改訂にも対応していると思っておりましたら、2012のが反映されていないようじゃダメですね。
やはり、原典にあたらねばと反省いたしました。
群馬県の2012改訂は、ほとんどか格下げ(?)の見直しなのですね。2002の判定は厳しく出しすぎてたということでしょうか。
アサマも少ないながら、点在している状況からのII類への見直し、絶滅危惧から離れること自体は悪くありませんね。本文も併記して訂正しておきます。
しかし、一方で確かにヤマキのように、全く会えないような種には疑問がありますね。
そのほか希少種にもツッコミたい種が色々とあり、たいへん興味深いです。
それに長野県の改訂も面白いですね。ヒョウモンモドキ、絶滅じゃないんだ!とか(笑