登山道の管理日記
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「うきうき家計簿」を使ったチョウの記録データベースの作成
2016年 03月 24日 |
c0043361_22283262.jpgチョウなどの昆虫や生き物を研究されている方は、「いつ・どこで・何の種類が・どんな生態を」観察した(確認した、採集した)というデータをどうやって記録整理してるのでしょうか。

はるか昔、気まぐれに何日か分をノートに手書きしたときもありましたが、撮った写真を見ればいいや~と、テキスト化する作業は何も行っていませんでした。
が、先ほど、HP掲載などのために、自分のまちで記録できた種類を整理する必要が生じましたが、撮影画像を見返してそれから探すというのは、これは膨大な作業であるなあと痛感したわけです。

こういう、パーソナルなデータベースソフト(DBソフト)の必要性は、前々から薄々感じていたのです。
動植物系の研究者が使う、そういうDBソフトはないものか?
少々有料であってもかまわないと探してみたものの、オイラにはどうも見つけられませんでした。(おススメのよいのをご存知の方は教えて!)

いわゆる「虫屋」には、理系の方が多くいるように思われます。そういう方は、おそらく自分で「アクセス」でDBを組んで好きなように作られているんじゃないかと思います。
ちょっとやりかけもしてみたんですが、アクセスをほぼ0から習得するのは、数学的素養の乏しいオイラには壁が高く、あまりに非効率と思えてきて、サジを投げていました。



そこで思いついたのが、「うきうき家計簿」というフリーソフトを活用して、記録DBを作る方法です。

このソフトはまんま「家計簿ソフト」なのですが、たいへん便利で以前から使わせていただいていました。
各設定項目も自由度があるし、操作性もよく優れていて、何か他のDBに応用できないのかな、という気がしていました。

■設定方法

紆余曲折の試作の過程は省略しますが、オイラのたどり着いた最も使いやすいと考える裏技的設定は次のとおりです。

・基本「収入の部」に記録を蓄積する。(支出の部だと、記録数がマイナスに増えていくため)
・「大項目」欄=>都道府県
・「内訳」欄=>市区町村
・「品名」欄=>町丁字+(任意でメッシュコードMC)
・「お店」欄=>チョウの和名
・「口座」欄=>撮影(生態パターン)か視認のみか等の別
・「メモ」欄=>特記、備考的記入


具体的に画面で見てみましょう。(字がつぶれてる場合、クリックして実寸表示してください)

「項目登録」で、都道府県とそれにひもづく主要な市町村を作成。
というか、始めからつくられている家計簿の項目があるので、それは「変更」で上書きします。
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埼玉県、群馬県、山梨県は完全網羅しました(^^V。長野県は、市町村が多くて途中で挫折(^^ゞ(関西以西は作ってない・・)
シコシコとかなり地味な作業でした(^^;

「設定」>「お店登録」で、チョウの種類(和名)を登録。
いわゆる迷チョウをのぞいて、自分が関係するであろう種は、だいたい全種設定したつもり。
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50音順(あ行・か行のくくりあり)で探せる形になります。

「設定」>「口座」登録で、視認、撮影(生態パターン)などの別を設定
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これは必要ない方もいるでしょうし、別な要素が選べる方が便利なら、自由に設定できます。

■使い方
<入力>
以上の設定をすると、「家計簿記入」のメニューでは、次のような入力画面が利用できるようになります。

まず「記録する日付」からスタートです。
プロトでは、その当日が表示されていると思いますが、まず、記録する日をカレンダーから選びます。(後で別な日付に移動させることもできますが、、)
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続いて、記録する都道府県、市町村と選び、「品名」ではさらに町丁字レベルの場所を設定でき(選ばなくてもよい)、最後に今回登録しようとするチョウの名前を「お店」から選ぶと、基本情報のデータ入力完了です。

入力がすんだら、その「記録日」のデータが下にリストになって表示されます。
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<集計>
DBの集計画面は、「入力一覧」タブの機能で参照します。

「日計」や「月計」は・・どの都道府県、市町村にて(種類問わず)何件のデータがあるか、というものになります。
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これは、チョウの種類と関係ないので、ちょっと利用性が低いです。

最も有用な集計は、「家計記入一覧」です。
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「月別」の表示のみですが、その月の記録「いつ・どこで・何を」という入力したデータ一覧がリスト化されます。
また、このページ上で、日付・場所・種類のいずれでもソートがかけられます。
 このページが、全件データや、せめて1年分からリスト化してくれるものだと素晴らしかったのですが、何分フリー版・・そこまではぜいたく言えないところです。
(2016/04/02追記)オンライン版の「検索機能」では、何年分であっても、期間を指定した上で、その全件データを対象としてリスト化して画面上で確認したり、CSV出力が可能、検索は、都道府県別や種類別での検索ができるものでした。かなり使えそうです。


上記への対応としては、さらにこのページを「テキスト出力」することができるので・・
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エクセル等表計算にまとめ直すことで、何か月分のデータリストを集計・編集することが可能となります。
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逆に、CSVデータを読み込んでくれる機能があると御の字なのですが、、それはないようです・・。
ぜいたくはイエません。。
(2016/03/25追記)オンライン版には、フリー版でも他社家計簿ソフトからの乗り換え用として、所定のフォーマットに加工したCSVデータのインポート機能がありました。かなり有用です。
 また、オンライン・プレミアムサービス(月額200円)では、もっと容易な(?)CSVインポート機能があるようです。さらに、年計表レベルでの出力機能があるとのことです。


とりあえず、自分として必要と考えるデータはほぼカバーしたデータベースソフトとして使えそうです。
これはまた、チョウだけでなく、様々な動植物の観察記録DBや「どこで何があった」、という場所とひもづけたDBに応用できるものでしょう。

DB機能と少し違いますが、日記・スケジュール機能もあって、これまた便利です。
その日のフィールドの詳細を記録したり、あとで見返すこともできたり、フィールドロードの予定を立てるなど、これひとつオールインワンで活用できます。

 なお、うきうき家計簿には、有料版もあって、詳細は実見していませんが、そちらだと
「日付、口座、お店、項目などの検索条件に合った家計簿を検索できます」ということで、全データを対象に、場所か、種類でかの検索ができるようです。
 また、インターネット版との同期機能があるということで「パソコンや携帯電話、スマートフォンからインターネットを経由していつでも」、と出先(フィールド現地)から入力したり、もしかすると複数人が共有してDBに書き込むということも可能かもしれません。

(2016/03/25追記)オンライン版には、フリーでも、同様と見られる検索機能がありました。
全件対象で記録地と種類での「検索機能+出力機能」が可能なようです。
 また、プレミアムサービスでは、オンライン版データとフリーソフト版(PC)データを同期させる機能があります。
スマホ用も用意されていますので、出先からの入力が容易くなりますね。また、複数人でDBを共有して記録を蓄積していくという使いかたも可能でしょう。


最後までお付き合いくださりありがとうございました
なんだかんだ書きましたが、上記の活用方法に興味を持たれ、「物は試し、使ってみたい」と思われた方には、上記設定(都道府県市町村、チョウ類和名データ)の「バックアップデータ」をメールでお送りいたしましょう!(日ごろの訪問へ感謝をこめて)
うきうき家計簿のソフトをインストール後、スタート画面で、「新規作成」した後、「バックアップの復元」をすれば、上記を初期設定として使い始めることができるはずです。
沢山の人が使ってみることで、さらなる活用技や改善がみつかることにも期待して。

この記事のコメント欄にて、「非公開」にチェックしてメールアドレスをお知らせいただくか、当方へ直接メールいただくかなどで対応します。
メールの場合「タイトル」はその旨がわかりやすいものでよろしくお願いします。ご連絡いただいてから、気づくのに少々お時間がかかる場合があることをご了承ください。

(本文記事:2016/03/24)
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by parnassus | 2016-03-24 00:01 | チョウに会える道 | Trackback | Comments(0) |
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