登山道の管理日記
「パルナッソス山へ」管理人たにつちの日常。温泉は泉質主義でひなびほど良し。蕎麦屋めぐり、日本の美・チョウ・花・山の撮影など。ニッチでディープを心に留めたい。Discover Deep Japan!
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「環境省レッドリスト2017」のチョウ類の改正まとめ
2017年 09月 27日 | |
c0043361_22252337.pngH29.3.31報道発表なので、半年前の情報になるが、環境省レッドリスト2017のうち、チョウ類(蛾は含まない)の改正点について、整理しておく。
一覧表からオイラが気付いた限りの点を編集したもので、ヌケもあるかもしれないが、ご了承を。

2012(平成24年度)の第4次レッドリストについて、2015(平成27年度)から、生息状況の悪化等によりカテゴリー(ランク)の再検討が必要な種について、時期を定めず必要に応じて個別に行われるとした、改訂で、今回、第4次レッドリストの第2回目の改訂版。

ということで、第4次レッドリスト2015第1次改訂版とそう変わらないけれど、まとめていえば、
(1) カテゴリーが見直された種は、3種(亜種)
(2) 亜種の新和名に対応するもので、とても多い。
(3) 新学名に対応(オオゴマシジミとゴマシジミ)




1 カテゴリーの見直し
アサマシジミ北海道亜種 :絶滅危惧ⅠB類(EN)  → 絶滅危惧ⅠA類(CR)
タカネキマダラセセリ南アルプス亜種(赤石山脈亜種となり) :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  → 絶滅危惧ⅠA類(CR)
ツシマウラボシシジミ :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  → 絶滅危惧ⅠA類(CR)

2 亜種の新和名に対応
     旧和名         新和名(※種名は同じ場合表記略)
アサマシジミ中部低地帯亜種=>本州亜種
(同)中部高地帯亜種=>本州高地亜種
ウスイロオナガシジミ九州亜種=>鹿児島県栗野岳亜種
ウラナミジャノメ本土亜種=>日本本土亜種
キタアカシジミ冠高原亜種=>カシワアカシジミ(キタアカシジミ)冠高原亜種
(同)北日本亜種=>カシワアカシジミ(キタアカシジミ)名義タイプ亜種,北海道・東北地方亜種
クロツバメシジミ西日本亜種=>中国地方・四国・九州内陸亜種
(同九州沿岸・朝鮮半島亜種と東日本亜種は、まま)
ゴマシジミ本州中部亜種=>関東・中部亜種
ゴマシジミ=中国・九州亜種>中国地方・九州亜種
ゴマシジミ八方尾根・白山亜種=>中部高地帯亜種
(同北海道・東北亜種は、まま)
タイワンツバメシジミ本土亜種=>日本本土亜種
(同)南西諸島亜種=>名義タイプ亜種,琉球亜種
タカネキマダラセセリ南アルプス亜種=>赤石山脈亜種
(同)北アルプス亜種=>飛騨山脈亜種
タカネヒカゲ北アルプス亜種=>飛騨山脈亜種
(同八ヶ岳亜種は、まま)
ヒメヒカゲ本州中部亜種=>長野県・群馬県亜種
ヒメヒカゲ本州西部亜種=>本州中部・近畿・中国地方亜種
ヒョウモンチョウ東北以北亜種=>北海道・本州北部亜種
(同本州中部亜種は、まま)
ベニモンカラスシジミ中国亜種=>中国地方亜種
(同)中部亜種=>中部地方亜種
(同)四国亜種=>名義タイプ亜種,四国亜種
ミヤマモンキチョウ浅間山系亜種=>浅間連山亜種
(同北アルプス亜種はまま)

3 新学名に対応
オオゴマシジミとゴマシジミについて属の変更 Maculinea → Phengaris
Phengaris teleius ゴマシジミ
Phengaris teleius ogumae ゴマシジミ 北海道・東北亜種
Phengaris teleius kazamoto ゴマシジミ 関東・中部亜種
Phengaris teleius hosonoi ゴマシジミ 中部高地帯亜種
Phengaris teleius daisensis ゴマシジミ 中国地方・九州亜種

Phengaris arionides takamukui オオゴマシジミ
===================================
<余談>
亜種の分科や亜種の和名に関しては、チョウの学会での決定事項に環境省が沿ったものであろう。
日本産蝶類和名学名便覧」によれば、2012年にすでに改定が行われていた。
その点、レッドリストの見直しというものとは性質が異なる。

これら亜種名の変更は、長年なじんできたものが急に変更された感がある。
感覚的には正直ついていきにくいが、変えられてしまったものは、仕方ない。
その替わりに、「要注意外来生物」のように、今後安易な変更はしないでもらいたいと思う。

それらの変更には、より棲息地域を絞り込み、正確に表記しようという配慮がうかがえるけれども
まだ、全種を通じて統一基準で改定しきれていないように思われるものもある。
今回は、その点にはふれないが。
中央の学会に所属していないオイラとしては、どういう過程で、いつ改定が行われたのかも知らないお粗末さであるけれども、詳しいかたはコメント欄でツッコんでいただければありがたい。






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by parnassus | 2017-09-27 22:27 | チョウに会える道 | Trackback | Comments(2) |
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Commented by Sippo5655 at 2017-10-04 22:12
私などほとんど無知なので、
さっぱりですが、
とかく難しくなりがちなだけに
だからこそ
誰にでもわかるような表現を目指してもらいたいと思います。
ていうか、そういう努力をするべきではないかと・・・
政治もそうですよね。
Commented by parnassus at 2017-11-11 10:44
Sippoさん、ご無沙汰・・というか、遅くなってたいへん失礼いたしますです。
そうそう、表現方法、この亜種名の名づけ方は、研究者たちの頭でっかちというか独りよがり的なものを感じてしまって、どうもいただけません。
長年使われてきたことにも重きを置いて、おいそれと(安易ではないと主張するでしょうが)変えないことも大切と感じたので、書きました。
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