
オオルリシジミと会った日の汗流しは、青木村の田沢温泉へ行くことにした。
青木村の温泉は、かなり昔に行ったのが「くつろぎの湯」だったのだろうか?記憶もあいまい、お湯についてもさほどの印象もなかった。
田沢温泉は、くつろぎの湯と近いけれど別な場所にある。名前は聞くから、この機会に行ってみよう。
「田沢温泉・沓掛温泉ガイドマップ」をゲットしてみるると、共同浴場もあるようだ。よし、そこ行こう。
向かうと、数件のホテル旅館が並ぶ昔ながらの温泉場の風情、その中心にあった。「有乳湯」と書いて、「うちゆ」と読むのであった。
正面に立派な破風のある、和風・きれいな共同浴場。
新しいようだ、、と館内掲示の新聞記事によると2000年にリニューアルしたそうだ。
建物の裏側の坂の上にかなりの台数分の駐車場があった。すでにいっぱい停まっていた。
料金は、200円、、セッケン、ボディソープ等はおいてないようで、+30円でセッケンを買う。
平日ということもあってか、地元の方中心ににぎわっていた。残念ながら浴場内撮影はできる状況ではなかった。
せいぜい、脱衣所の画像を・・

規模こそ大きくはないが、温泉センターとも名乗るとおりの十分な内容である。
床はタイル張りで明るく清潔。カランは5つ、楕円を四分割したような扇形の浴槽は、10畳ほどはあろうか。
浴場に入るなり、硫黄泉らしい匂いにすぐ気づいた。
カラン・シャワーからの湯もまごうことなき温泉、湯量豊富なようだ。これはポイント高い。
そして、その湯にはまろやかな、形容しがたい匂いが混じっていると思った。うまい例えにならない(誤解を生みそうだ)が、「おつゆのダシのような薫り」と思えてならなかった。
別所温泉、霊泉寺温泉とも遠くないだけに、硫黄泉だろうかと想像していたが、同じ硫黄泉でも、別所や霊泉時ほどの硫黄が主張する風味ではなくて、とてもまろやかな肌触りの風味の湯だった。
ほぼ透明だが、わずかに白濁している気もする。
温度もややヌルめでなんともいい。湯口の近くにまったりとする。
しばらくして体をさわるとやたらヌルヌルする、と思ったら、体に発泡した泡がまとわりついてるのだった。
この泡つきも新鮮な湯の証であろう。
湯口のすぐに座っていた、オジやんが湯口から飲んだので、聞いてみると、ペットボトルで汲んで行く地元民も多いとのこと。またも自己責任のレベルのようだが、たっぷりとテイスティングさせてもらった。呑んでもやわらかい。
件の新聞記事によると、料金受付(番台)のMさんは、6年間以上毎日やっているそう。見ていると、ほんとにお客さん一人ひとりに声をかけていて、これまたいいなあ、と思う。

温泉分析表

「安心、安全、正直」な信州の温泉表示これは、初めて見た。今まで気づかなかっただけかもしれんけど・・

こちらのPDF(長野県「安心、安全、正直」な信州の温泉表示認定制度から )で、見られますのでどぞ。
ちなみに、外にはこんな看板・・

この温泉のよさはハンパじゃないことが明らかだった。こんな温泉を知らなかったとはね、、。
ガイドマップによると、なんと飛鳥時代の開湯だそうだし。。
ほんとまた近々入りに来たい湯である。ホテル、旅館でじっくり、というのもいい。
なお、2009年6月15日から19日は、修繕工事のため臨時休館になるということ、ご注意を。
(訪問日:2009/06/02)
オレ的オススメ度:★★★★★(ちと甘いかもしれないが、これという減点要素がない)
案内
小県郡青木村田沢2698
0268-49-0111(村役場 代表)
営業:6:00-21:30
定休:無休
料金:200円

