天気予報ではよいようなので、今週末もどこかへ・・。
よくよくなじみの山だけれど、まだ頂上まで上ったことなかった。上の岩場は、スリリングな歩きが楽しめるという。面白そうだ。紅葉の時期もぴったりだろう。尾根続きの巻機山や越後駒の遠望も期待して。
山にはガスがかかっている。晴れてくれればよいのだが。
下りの最終が5時。時間の心配をする。行けるところまで行くことでよかろう。
揺拝場
さすが道はとてもよく整備されているが、前日雨が降ったのか、粘土のヌタヌタが続く。
それどころか、雨粒まで落ちてきた。
ときおり強くなる、まさかの展開。山の天気をなめてはいけない。
1時間少々で女人堂。
ここから先、紅葉もよりよい感じになってくる。
展望のよい尾根の歩きなのだろうがほんとに見えない。
最終水場
長い鎖場が出てきて、登りと下りの客で渋滞発生。
登りきると直に薬師岳。頂上部広くなっていて、昼食休憩。
ちょっと下って登り返すと、すぐ千本桧小屋。
ここから先がいよいよ本山の核心部。「八ツ峰」という神仏にちなんだ八つのピークが並ぶはずだ。
急に岩場になって、鎖場が連続する。
「花立岩」
分岐を分けて稜線に出ると、まず左に地蔵岳。
右には、不動岳。ここから先についての警告看板あり。大丈夫だろうか。
かなりの角度の岩を鎖をたよりに下るが、なかなか足の踏み場を見つけるのに難儀する。
加えて、もう3シーズンはいてるくたびれた靴底は、湿り気も加わり、グリップが甘い。
稜線の左右が切れ込んでいるが、やはり霧で下の見通しはない。よく言えば絶景だろうが、いわゆる「高度感にさらされている」状態に自分が置かれているのを想像できる。首からかけたカメラも背負ったザックも邪魔だ。
この時間、ほかに登山者もないのも心細くなる。
下りきってから、次の七曜岳へ向け登り返すルート、左が切れ込む斜面というか断崖を鎖を頼りにトラバースするルートにかかった。恐怖をこらえながらも一歩ずつ進んでいけばいつかはクリアできるとの思いと、「ここで滑落すれば確実に死」という思いを天秤にかけた。しばらく進んでみたが、その一歩一歩もへっぴり腰にはかなり難しい状況になってる、、残念だったが、ここでリタイヤを決断した。
来たルートを返す。やはり霧はずっとかかったまま。雨までには至らないのがありがたい。
法螺貝の音が聞こえた。やがて白装束の修験者が登ってきてすれ違う。
リタイヤの決断により、山頂ロープウェイ駅には、4時につき、余裕もって下山することができた。
さすがは修験の霊山であった。
現代でもこれだ。かつて、鎖もはしごもない状態で、丸腰でこの山に挑むことは、すごいことだったろう。
自分が死ぬ存在であることを思い、恐怖を克服することは、身を清め、強い精神が養われよう。
現地の青年が大人になる通過儀礼としていたり、という想像もした。オイラは、大人になれなかったわけだが。
何はともあれ、今日のところ、無事であったことをよしとしよう。
穂高、槍、ましてや剣など、今日の岩場ぐらいなら、楽々と可能になってから登れるものではなかろうか。
今まで独学(?)で経験してきたのは、所詮、「ハイキング」に過ぎず、「登山」という別な世界の訓練を積んでいないことを痛感した。
どなたかホントの「登山技術」を教えてくださいませんか。
僕も適度な鎖場は楽しめますが、本格的なところはそれなりの装備と経験が必要なのだと思って挑戦していません。
練習?に良さそうなところでは上州双子山などお勧めです。
お天気がよかったら、最後まで行けたのか・・どうでしょ。
個人的に適度なスリルは、楽しいのですが、ここはちょっとまだ御呼びでなかったようで・・(^^;
お勧めの山、ありがとうございます。上州双子山、って言っても埼玉県の双子山ですね。実は、一度、ハラハラしながら登ったことあります。
そうですね、そんなに遠くないし、練習にでかけたいです。