「草津温泉周辺は、とてもよく見えるエリアなんじゃないか~!」
その区域のマップを抜き出すと次のものだ。
草津・白根エリアからは、距離では150km前後と那須高原からには及ばないものの、北西方向からの「超々遠望」の地として那須高原に対峙する双璧エリアと考えられる。
道路も整備してるし、楽々撮影ロードにももってこい。ただし、冬季は日本海からの雪雲に覆われる日が多く、那須高原にも増して条件のよい日は少ないに違いない。
この日、移動性の高気圧が西日本にかかり、等圧線の幅も広がる冬型がゆるむ予報。
少ない貴重なチャンスだろうかと出向くことにした。
珍しくこの日は早起きした(笑)。というか、睡眠時間は少ないはずなのに変な時間に目が覚めて、寝ようとしても寝付けない。
それじゃ行くべかと、暗いうちに出立。
道中、月が明るい。高速から見る遠くの山には、けっこう雲がついている。
中之条を過ぎてからは雪がちらつき始めた。川原湯を過ぎて、白根山が見えたがどんより雲に覆われてる、、やなヨカン。
日が差して雲霧消散となってくれればよいのだが・・。または、上空はダメでも地平方向の見通しに期待するしかない。
まず、当たりをつけていた、道の駅「草津茶屋運動公園」から南あたりを探る。
道路沿い、どこも木立がうるさく、東京方向を見通せる場所がなかなかみつからない。
農場前バス停のすぐ近くに、ようやく見通せるポイントを見つけた。
朝焼けの中に、シルエットで確認できた!(AM 7:06)
ちょうど鉄塔と重なっている。「槍隠し」ならぬ「スカイツリー隠し」の鉄塔か・・。
次に、より標高の高い、条件のよいポイントを探すことに。
道の駅「草津茶屋運動公園」の道路を渡るデッキはよさそうだと思ったが、手前の山が隠してしまうようだ。
草津の中心街を過ぎて、いよいよ草津志賀林道へというところ、草津国際スキー入口で道路はゲート閉鎖されていた。残念だ!一番期待していたルートなのに。
そうこうするうち、雪と風はいっそう強く、吹雪という状況になった。TST方向は、全く隠されてしまって退散。
雪雲が晴れるを待つにも埒があかない感じで、いったん草津から北軽井沢を抜け浅間山方向へ向かうことにした。
浅間山エリアから、また草津へと昼ごろに戻った。すると、閉鎖されていたゲートが開いているではないか。
白根山ロープウェイ駅まで道は除雪されて行くことができた。そこから先は完全に雪で埋まり通行不可。
下のゲートはたぶん営業時間に閉鎖が解かれるのだろう。
草津国際スキー場上部からTST方向を覗う。
もうこの時間、遠望条件は厳しい。東京も気温が高くなるという予報だったし。
双眼鏡でぼんやりとあるような、、という程度・・ダメか。
しかし、強力にコントラスト補正したところ、写っていた!(PM 0:26)
ファインダーでのぞくと、もうどこにあるのかわからなくなってしまい、ちゃんと撮れてないのが残念。
このポイントからは、距離、151.2km。
撮影を始めて30分もしないうちに、ロープウェイの営業車と見られるトラックが下りてきた。
「ゲートを閉めたいから降りてくれ」と言われ、仕方なく下山。
もっと見通しの開けるコーナーもあった。そこでシャッターできず残念だ。
振り返ってみると、朝のショットはほんの合間の奇跡的なチャンスだったかもしれなかった。
いずれも、証拠写真レベルであるけれども、一応、この地からの撮影画としておく。
また、よりよい画を撮り直しに行こう。
(撮影日:2013/01/29)
楽々展望スポット度:★★★★(冬は、スノータイヤ必須。スリップ注意!)