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またまた閉館のご連絡をいただいて、その最終日に突撃する。
ここのお湯はよかった記憶があるけれど、おわりに再確認。
目立つ位置にあり、湯のスペックも悪くないというのに、閉館の理由は、国道20号に面しながら、川を越える陸橋の横、さらにその川で単純なルートではたどりつけないという道路事情、アクセスの悪さが大きかったのではないか。
陸橋の前後の交差点からでも、たどり着くのは、ジモでもなければかなりの難易度。
玄関入るとすぐに洗濯機、乾燥機が置いてある仕様も以前どおり。
ほとんど変わらぬまま、ただ受付カウンターと更衣室内に貼ってある黄色い用紙のみが、本日が営業最終日であることを説明していた。
更衣室入口から更衣室ロッカー方向
更衣室ロッカーから洗面台方向見返し
浴場内は、常に3~4人がいて、撮影はかなわなかった。
いずれもジモの常連さんと見受けられる客層で、閉館のニュースを聞いて遠くからかけつけたというようなアフォは一人をのぞいてはいなかった。
浴場の様子も前回取材時の風景とほとんど変わっていなかった。
が、奥の打たせ湯は、3本の流れがあったものが1本に絞られていた。
カランの台数も、かつてのあった場所から「マビキ」して、少なくなっていたが、これは前回からすでにそうであったかもしれない。
また、シャワーからのお湯の出が悪い。
上記の工夫は、いずれも経費節減のための湯水の使用節約のためであろう、経営努力をうかがわせる。
金気臭がはんぱないと思った、サウナ外にある井戸水の水浴槽は、やはりハンパないレベルで鉄臭かった。どういう水だ。
センターの丸い浴槽中央の湯の吹き上げは盛大で、また温度も熱くたいへん素晴らしかった。
醤油をといたような濃いヨード色の湯は健在。以前にも増して色づいているようにさえ思えた。
匂いにはとくにヨウ素臭は含まれない。さらっとした肌触りの湯である。
かけ流しで楽しめる湯としては、ほんとになくなるのが惜しいのであるが、、事情もあるのだろう。
玄関の内側からはステンドグラス風のレトロ窓がとても印象的。
温泉分析書が以前なかった新しいものが掲示してあった。
前回のが昭和61年のものだから、だいぶリニューアル
昭和の雰囲気を伝える温泉センターでもあり、重ね重ね、閉鎖は残念だが、致し方ない。
黄金温泉健康センターよ、ありがとう!そして、さようなら。
(取材日:2013/06/30)
案内:黄金温泉
甲府市上小河原町1244-1
055-241-8115
公式サイト
*この施設は、2013年6月30日をもって閉館しました。