この温泉も、韮崎市郊外の平地にあって、泉質がよいという評判をよく目にしていた。
老人福祉施設の隣にあったが、これはもちろん関係あるものだった。
600円、、いつからか100円値上がりしたらしい。
玄関入るとすぐ正面が浴場の入口になっていた。
脱衣所
取材のために、平日の早めの時間に突撃したのだが、、はじめ2~3人の先客があった。来ている車のナンバーも都内や遠方のもので、やはり評判を聞いて遠くから来る客も多いのだろう。
しばらく入って待っているとおひとりになったので、お断りして最小限の撮影をさせてもらった。
が、その方も上がった後には、しばし独占状態になったので、改めて撮影した。
浴場全景
L字型の大きな浴槽は、12畳くらいか。ほかカランが5人分、露天もなしのシンプルなつくり。
入ってすぐ左手にかけ湯槽があり
さっそくいただくと、鉄味の金気臭をしっかりと感じたが、強烈なものでなく、炭酸水素塩泉のやわらかさが口の中を転がった。うまひ。
投入口からももちろん飲める、、源泉かけ流しゆえ
投入口からの湯は特に熱いということはなかった。全体としては適温、ややヌルめかもしれないが、この時期としてゆっくり湯を楽しむのにぴったり。
色は、「エメラルド湯」とか表示されていたが、この日は透明で緑色には見えなかった。
うっすら白濁があるだろうか、という感じ。
鉄分で浴槽が色づいているのだが、浴槽の中のタイルは磨かれてブルーになっている。
投入口のあたりだけ、磨かれていない、、なぜだろう?
わかった!
そういうわけで、身を沈めていると、身体への泡つきがとてもすごい。
投入された湯からの発泡は山梨市の「はやぶさ温泉」を、身体への泡付きは「山口温泉」などを連想した。
ただし、両者より成分の濃い湯であることがうれしいよね。
投入口からの見返し
入ってよし、飲んでよし。
久々に「大開脚の舞!」ぢゃ!!
なるほど、評判のほどは理解できた。
やわらかく実によい湯だ。また、とても新鮮な湯がぜいたくに楽しめて素晴らしい。
ただ、泉質の印象は、群馬での赤城や榛名などの金気臭のものと共通するように感じた。(泉質は異なるが)
評判の高さゆえ、オイラは無意識に、何か特別な湯なのかと期待していたのかもしれない。
期待しすぎていたゆえの、このような湯だったかという感がちょっとだけあった。
そんな思い込みはさておき、甲府盆地西エリアでの屈指の佳湯のひとつであることはマチガイない。
温泉分析書
温泉法施行規則表示はなさそうだった。かけ流しの旨は説明にあり。
ロビーには、この湯の良さをうたう色々な掲示があった。
まず、田中収氏によるこの湯の解説
新聞に掲載された記事
おなじみの雑誌「自遊人 2004年12月号の温泉図鑑」に掲載、また下には郡司氏の著書「一湯入魂」にも取り上げられそのページが読める。
郡司氏のタオルへのサインも
温泉とは直接関係ないけれど、化石の解説と展示が、浴場への入口に・・
外に出て、改めてロケーションを確認すると、この日はかなりかすんでいたが富士も見えた。
この周辺で汗流しを考えたとき、未湯のほかの施設にまずは行ってしまうだろうけれど、ここにはいずれ必ずリピートするだろう。
オレ的オキニ度;★★★☆
(取材日:2013/08/22)
案内
韮崎市旭町上条中割391
0551-23-6311
営業:10:00-20:00
定休:火曜日
料金:600円