その名も「常念坊」という宿。常念小屋でチラシがおいてあり、宿泊客は500円のところ100円引きになるとのことで。
温泉は、穂高温泉とのことで共同源泉利用のものだろうが、よかろう、今日はとことん「常念」でいこう。
町営の穂高温泉館からずっと北の方にあった。
さすが山との関連か、浴室までの廊下には山関係の掲示物が多い。
田淵が撮影した常念岳からの槍ヶ岳もあった。
額の内フレームからずれてるが、フィルムの耳にある文字もプリントされているのが見えた。
前置き長くなったけれど、脱衣所へ。
扉からすぐ浴室。石造りの大浴場内湯
2畳ほどの浴槽が二つある。一方が高め、もうひとつはヌルめの設定
投入口
コップがおいてあるので、源泉で飲めるのだろう、テイスティングさせてもらう。
あの穂高温泉の辛口のものとは風味がだいぶ薄まっているように感じた。
底面からも熱い湯がかなりの量循環されていて、温度調節はこちらでされているようだ。
ぬるめ浴槽にも横に3つの蛇口みたいのがあり、中央の1本だけから熱い湯が投入、ただし、ときどき。
露天風呂へ
外側にさっきの投入へのパイプが配置されていた。
ま、無事の下山を祝う舞♪
温泉分析書
長野県版施行規則表示
脱衣室を出た廊下に、野口悦男氏の温泉遺産認定書がおいてあった。
ふーん。もう10年前か。
以下、独善100%で
野口氏の温泉遺産認定証は、意外なところでひょっと出会うことがあるが、どれくらいのレベルで評価してお墨付きしたものなのだろうか、今回疑問を持ってしまった。
穂高温泉郷は、共同貯湯槽からの共同源泉であるわけで、独自源泉について評価ではないだろう。とすると、あとはいかに源泉の質を落とさずに提供されているか、お湯を楽しむことができるか、という湯使いの評価以外に考えられないというはずなのだが。
正直、今回は、穂高温泉郷の今まで知っている共同源泉のポテンシャルには届かない湯だったので、温泉遺産の評価は、納得しかねる。
もし、温泉以外の部分で、宿の雰囲気とか料理とかを総合して「温泉宿」への評価だとしたら、「温泉遺産」という名称に納得いかない。
野口氏は、温泉ジャーナリストとして、指折りの存在であるのだから、その責任も重いはずだ、、と思い記す。
以上
なお、ではそんなに悪い湯だったのかというと、そうではなく、そこそこ悪くはない。
湯上りには、やはり汗が噴き出なかなかひかなかった。
オレ的オキニ度:★★☆
(取材日:2014/07/18)
案内
安曇野市穂高有明2186-201
0263-83-4984
日帰り入浴:10:00-19:30
定休:火曜日
料金:500円
公式ページ