
汗流しに選んだのが、由利本荘市矢島町の伊豆温泉。
ちなみに先ほどググってみたところ、やはりほとんどネット記事がみつからないという、WEB秘湯(当社呼称)でありました。
旧矢島町の中心部にほど近い。この地の主要な造り酒屋である「天寿酒造」の前を過ぎて、え!ここ曲がるの!という狭い急坂に向かって案内がありました。

坂を上る距離はたいしたことないですが、急で、宿の前の駐車場もあまり停めにくい感じ。。

ジモのご夫婦もちょうどやってきて、ほぼ同時に入館、、ここはやはり温泉旅館でした。日帰り入浴で利用する形ですね。

玄関入るとすぐ左右に男女別の入口。

ですが、宿の人がいない、、お金どうするのか?
一緒に入館するオバァに聞くと、ん~(上がった)後で払えば大丈夫ヨ~と気軽にいう。
それもどうかなので、呼びかけると、奥から若い宿のおネエちゃんが出てきて、300円を払いました。

想像どおり、シンプルな脱衣所と浴室。


一緒になったオジイは、車で10分くらいの地元のかた。
こちらが埼玉から来たというと、驚いて、色々話しかけてくれるのだですが、強烈な秋田弁で、まあほとんどさっぱりわからない。
何度も言い直してもらって、それで聞き取れる範囲で理解できたのが、勤め人だったがやめてから自家消費分の農業をやって、25年たったとかで、計算すると85歳か。
ほかに気をつかって話しかけてくれるのだが、あいまいなお返事を返すほかなく、オジイよ失礼しました。

さて肝心の湯は、ほぼ無色透明、塩化物泉系のとてもやわらかい肌触り。
硫酸塩か炭酸水素塩系あたりの単純泉ではないだろうか(分析書がなく、不明)

温度は熱め設定で、そう長湯もしていられない。
源泉パワー的なあったまりも強かったのではないかと推測する。

また、かなり深湯。
浴室はタイル張でシャワーもあるし、浴場自体はリフォームしたっぽい。
ボディソープが備え付けされているものの、水で薄めてあり、かつほとんどなくなっているなど、これはちょっと残念な感じです。基本、セッケンは持参するものなのでしょうか?
シンプルで淡麗なお湯ながら、やはりそれなりのポテンシャルはあるかなと思いました。
お約束の舞ですが・・ポーズ決まらず(汗

入浴後、分析書などの掲示がありませんでしたので、再度おネエちゃんを呼び出し、不明な点を取材。
「え~?分析書~?」
奥の部屋には、玄関にある昔の写真、団体客と一緒に映ったこの宿の主人であろうオバさんがいた。
オネエちゃんは、オバさんに「成分の表、どっかにある~?」と尋ねるがわからないよう。
A「どっかにいってるって」
Q「源泉かけながしですか?」
A「?」
Q「水と混ぜたりしてますか?」
A「水は混ぜてませんね」
Q「そのまま使ってますか・・源泉の温度は何度ですか?」
A「う~ん、よくわかんない。」
Q「温度は高いんですか?」
A「いや、裏で加熱してます。私も最近なんで、よく知らない」
と、よーわかってない。
表に燃料タンクを確認しましたので、これで加熱してるようです。

Q「こちらは旅館なんですね。泊まれるんですか」
A「いまは、素泊まりは、やってます。」
Q「へ~、値段はいくらですか?」
A「えーと 3000円だっけな?」
ヲイヲイ・・素泊まりの値段さえあやふやなのかい!
おばさんは、となりの部屋から何やら不安げな顔、、
何のために何を聞くのだと、こちらが不審者のごとく。。心配をかけてしまったでしょうか。
どうぞ、これからもお元気で、この温泉を長く守ってください。
(取材日:2015/05/22)
案内:
〒015-0411
由利本荘市矢島町城内字小田46
0184-56-2866
営業:7:00-20:00
定休:不明
料金:300円
駐車場:5台くらいか

「さいだまから来たっでが!? なすてこげだどごろさ? ものずぎでねーがぃ?」
てな調子でしょうか。
東側から見た鳥海も素晴らしかったです。庄内人はオラが自慢の出羽富士ですが、この均整のとれた姿には負けました。
いや~オジイの秋田なまりは強烈でした。
そんなありきたりのあいさつレベルではないんですよね~きっと。
知り合いの誰それが埼玉の方にいって、なんとかかんとかとか、逆に関東のほうから来たなんとかが、どういうことをしてとか、そんな情報もらってもなーという詳細なものだったと想像するんですよ。
文字表記すれば、まあ想像つくんでしょうが、、
あ、鳥海山、いえいえそんな、どこから眺めても秀麗な「おらが富士」だと思いました。
素晴らしい故郷のシンボルですね