青い金属のごとき輝きを放つ、このチョウの鱗粉。
実は、ミヤマシジミというチョウの裏面。
今回の遠征で、どうしても押さえておきたかったプチ・ロマン。
ミヤマシジミのこの姿を、できれば食草のコマツナギのピンク色の花とのコラボレーションで、艶やかなシーンを自分のものにしたかった。
地元の埼玉でもかつて多くあったことがあるのに、何年も会えていない。
かなり欲求は高まっていた。
まず、先週、Bさんが見たという場所へGo。では、探して探してようやく1頭のメスがいた。
ようよう一安心。でも、理想の豪華なシーンのチャンスはなかった。
Bさんにお願いして、別なポイントへ転戦。以前に下見したときに、食草がより多かった場所。
探し始めると、ほどなく見つかり始める。
チョウを追いかけるうちに、よりすぐれたポイントへいざなわれた。はるかに多くいる。
オスもメスも綺麗な状態のものもまだ多い。よかった!
目前の雅なシーンを満喫しながらシャッターを押しまくる。そのときの状況は、美少女グラビアアイドルに、「綺麗だよ」と言葉をかけながらバシバシ撮影するグラビアカメラマンのようであったろう(^^)ゞ
メス開翅
春には、もっと多く出るが、夏でも出ることを確認。
残念だったのは、マクロレンズの絞りを開きすぎていたこと。
かなり被写界深度が狭くなりすぎて、イメージの艶やかシーンになっていなかった。
また、これからの目標としたい。
Bさんが、産卵を撮影できたというので、便乗して産まれたばかりの卵を撮影させてもらった。ラッキー!
ちょっと意外なのは、花蕾の房に産まれたこと。
以前秋型の産卵シーンと思われるものを観察したときは、根元付近に潜って産んだのだ。
秋に産まれた卵は、花の枯れる冬を越えなければならないわけで、季節によって産卵場所を産み分けているということは、おおいに考えられる。
こんな考察、もうとっくに調べられていることかな?
雅なシーンの確保と、青い翅表を今後の課題になりそうです。
環境はよい場所が見つかりました。時期があえば、安定して見られそうです。
環境が変わってしまわないことを祈るだけ。
機会があれば探してみたくなりますね。
今回は裏面の青い鱗粉を気にせず撮影していたので、一番上のように拡大して綺麗な写真はありませんでした。これも今後の課題です。
ちょっとボケを利かせすぎの画像が多くて、また次のシーズンに行こうかな。
春型のメスは、かなり青がちらばった個体が出るということですよ。
これは、他のブルーたちにも言える傾向です。
確かに!
ボケ利かせすぎ、そうですか、私もボケ系のため、2枚目の前方からのカット大好きです。
撮影の場合、そのときの天候・光の加減、個体の鮮度・個体差・特徴、生息環境、生態等々によって様々なバリエーションがありますよね。
いつも帰ってくるなり、あれもやれば良かった、これもやれば良かったと課題が増えていく一方なのですが、その分楽しみ方の奥が深いですよね。
掲載する画像選びは、けっこう悩むものです。
はずれ画像が多かったので、そもそも選択肢は少なくなっているはずなのですが。
けっこう撮り方にこだわっていらっしゃいますね。
私も、帰ってから結果をみると、こうしておけばよかった、という反省ばかりです。
カメラを通じてのチョウ遊び、これからも楽しんでまいりましょう!