やや拾遺記事になります。まるで牛乳風呂とでも見紛えそうな、真っ白な湯。。
八ヶ岳の本沢温泉などの登山の基点となる、稲子湯です。
こちらは、建物前までは何度か行ったものの、その湯は未湯でした。
びっくりのお湯が待っていてくれました。

久々に来て、建て直した?こんな大きく立派だっけ?と思いましたが、2005年の写真を確認したら、すでにこの建物でした。
「硫黄泉、炭酸泉」だそうです。

受付でお金を、、

いつの間にか600円になり、最近、さらに650円に値上がりしたそう。
この山小屋の女将でしょうか、けっこうご高齢、、
「料金・・600円です・・」
「あれ、650円になったんでしょ!」
「ああ、そうだった・・」
という感じ。でも、とっても優しい感じのかた。
廊下を進み、浴室へ

脱衣所、、先客が1名

しばらくして、貸切状態になりました。
全景

カランは3つ。
驚くは、その色。
「白濁の湯」は、もちろん経験ありますが、こうも真っ白で、不透明なのは初めてです。

すこし酸味もありますが、酸性度ではなく成分のためか、目にしみる。
ここは源泉は冷たいので、加温したものを循環している形です。
蛇口をひねると、冷たい源泉が追加されます。


コップもおいてあるので、飲めるのでしょうか。
飲泉は自己責任のようですが、ありがたくちょうだい。
洗面器にとってみるとこの不透明度です。

また、浴槽のそこに、ヌメっとしたヘドロ状のものが沈んでいるのに気づき、はじめは、管理が行き届いてないのかなと思ってしまいました。
ところが、これをとってみると、湯の花の塊でした。

分析書の数値を見る限りでは、薄い温泉なのですがね。
この濃厚さが分析書から果たして想像できるでしょうか。
また、湯上りの硫黄臭さもすごくて、これは奥蓼科温泉の硫黄臭さに匹敵します。
こりゃー素晴らしい!の歓びの伸身の舞

なお、後から二人の親子が入ってきたのですが、このお父さんをしても、こんなに濁っていたっけ?と驚きを隠せないようでした。
普段とは違い、今日は特に濁っているのでしょうか。
それとも東北地震以降、泉質が変わったとか?
湯上り、受付の女将に、あらためてこの湯の感動を伝えるとともに、尋ねてみました。
と、本来はもっと透明なお湯なんだけど、、お湯が熱くて、新湯をどんどん入れてるからじゃないの。とのこと。
ということは、やはり新湯を多く投入するとそれが空気にふれて白濁するということでしょうか?

温泉法施行規則表示

【おまけ】
帰ろうとするとき、この山小屋のお嬢ちゃんでしょうね、やってきて、玄関周辺をお掃除する様子を見せてくれました。
気がむくとお客さんに披露してるのかな。
こんな山深い山小屋に生まれ、この子はこれからどう成長していくのだろうと思うと、感動的でもあり、ついシャッターしてしまいました。

また、ずっと降りていった稲子の集落からは、八ヶ岳連峰を仰ぎ見ることができました。

でも、ここに限らないですが、こういう地方の集落の様子は、高齢化・過疎化の進んでいく中でどうなるんだろうと心配になるものがありました。
オレ的オキニ度:★★★★★
(取材日・情報現在:2016/04/29)
案内
〒384-1104 長野県南佐久郡小海町稲子1343
0267-93-2262
料金:650円

白い温泉。
入浴剤くらいしか知りません^^;
湯の花って、こんな感じなのですね!
お掃除するお嬢さん、可愛いですね=*^-^*=
過疎化が進む中 この子はこの温泉を
末永く守ってくれるのかなあ。
入浴剤ねえ、、確かに、白くなるのもあるか。でもここのは香りや成分も濃厚で、びっくらです。
「湯の花」って普通はかるく泳いでいるぐらいで、こんな積もっているものではありませんから~!○○サムライ(笑
小さなお嬢ちゃんはほんとに、、「ここに住んでるの?」て聞くと、コクって・・もう抱きしめたくなるほど可愛いかったです!(犯罪?)
この山小屋、標高約1500mだそうです。山深いですよね・・いずれ、学校とかどうやって通うんだろう、とか。。
あ、この周辺は高原のチョウの宝庫に違いありませんので、ぜひ、Sippoさんもおいでになってくださいませ!
ここは車で行けるんでしたっけ?
車で行けるかというと、ここはモチのロンで大丈夫です。
林道的ではありますが、ずっと舗装されてますので。
これからの暑い季節にもぴったりだと思います。
うう、硫黄の匂いが恋しくなってきました・・

