(2024/04/26)新潟の平野部で温泉を探したことはあまりなくて、ナビに教えてもらって、この施設を初めて知る。
旧与板町の福祉健康センターだったものが、合併後、長岡市の施設になったのだった。
訪ねてみると、まさにザ・福祉健康センターという感じ。運営は、長岡市社会福祉協議会に指定管理されている。
その浴室に温泉が用いられているのだった。
温泉センターのような大きな浴室ではないが、ほどほどに切れ目なくお客が入れ替わりやってきて、雰囲気として、ほぼジモの方のようだった。
源泉は、分析書を見ると、11g/L越えの濃厚な塩の湯である。弘法大師が杖をついたところから塩水が噴出したという伝説があるそうだ。施設名「しおのりそう」も源泉名「塩ノ入温泉」から名付けられているのだろう、塩の湯ということに強いアイデンティティを感じる。
しかし、浴槽内の湯遣いは、薄く色づいているものの、源泉の濃さには遠いものと思われた。循環利用で、消毒臭もそれほどひどくはないものの、確かに感じるレベル。投入口のをちょっとだけテイスティングしたが、塩味はわずか。かなり加水されていると見られた。
源泉温度は低く、沸かしての利用だろうから、コストもかなりかかるだろう。潤沢に冷たい源泉を回すのは難しく、やむをえまい。
脱衣所で、ジモの若めの男性に聞くに、とてもよく温まる湯だと。これは確かにそうで、これだけ薄めた湯遣いに関わらず、しっかりと温まりが強いものであることを実感した。源泉はどれほどのポテンシャルがあるものかと推察される。
ちなみに、屋外には、岩風呂の露天風呂も見えていたが、現在こちらは稼働しておらず、内湯のみだった。
温泉法施行規則表示(2024/03/31入湯)
■案内長岡市与板町本与板2380番地1営業:開館日 3月~12月 9:00~19:00 1月~2月9:00~17:00(最終入館時間、閉館30分前)休館日:毎週月曜日(祝日は営業)および12月31日~1月2日料金:600円(市外一般)
公式ページ