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道路・地図・地理

ナゾ多き路線「群馬県道・大穴湯ノ小屋線」

(2024/11/27開始・2024/11/28更新)
昨日(2024/11/26)配信した「群馬県道63号 Part3 湯ノ小屋・矢木沢ダム」で、「湯ノ小屋」から先の「元ダム工事用道路」が県道になる変遷の推定を入れましたが、実は動画には盛り込まなかった補足情報があります。
ダム工事用道路ではない方の当時の県道「大穴湯ノ小屋線」ですが、ワラヂヤ発行「コンパニオン道路地図帖 関東編(昭和46年版)」には、その道筋がはっきりと示されていたのです!これを見たときは喜々となりました。
ナゾ多き路線「群馬県道・大穴湯ノ小屋線」_c0043361_23122065.jpg
地図を見る限り、利根川沿いの「元工事用道路」より断然しっかりとした車道であるように描かれています。
しかし、「山いが」では下記のとおり、山道のようなものだったろうと書かれていますし、また現在の地図をどうみても、この道筋に車道があったとは思われません。
実地調査で評価の高いワラヂヤ出版をして、そういう県道があるという「情報」だけ拾って地図に描いたのでしょうか?
また、昭和46年時点をして、まだ元工事用道路が湯ノ小屋までつながっていなかったのはホントか?信頼していいやら正直悩ましいです。(S30には町道「湯ノ小屋本線」といったくらいなのに)

まあ本編動画をごらんいただかないと上記の話も、訳わからんと思いますので、一番下に貼っておきますのでぜひご視聴ください。




=======(「山さいがねが」道路レポート「群馬県道63号水上片品線旧道 須田貝地区 後編」から引用)
そして町誌が発行された当時(S39)の県道は、現在の主要地方道「水上片品線」ではなかく、一般県道「大穴湯ノ小屋線」といって、ルートも大きく異なっていた。
町誌の図によると、右図に青で示したようなものだったという。
ナゾ多き路線「群馬県道・大穴湯ノ小屋線」_c0043361_21355096.gif
これは完全に予想外だった。
かつての県道は、現在「水上高原スキー場」がある「上の原」という地区を通っていたが、今の地図には破線の道さえ描かれていないし、当時の地形図でさえはっきりした線ではない。
湯の小屋側の入口を捜索したが、道らしいものは見あたらなかったので、純粋な山道だったようである。
しかし腑に落ちないのは、この県道の路線認定が昭和34年だということだ。
昭和29年頃に車の通る工事用道路が出来、昭和30年(ダム完成年)には町道として開放されていたにもかかわらず、その後で車が通れない山道を県道に認定したことになる。
不可思議だが、利根川沿いではないもう一本の車道が欲しいと思う町民の気持ちが、こういう路線認定を生んだのだろうか。


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by parnassus | 2024-11-27 23:16 | 道路・地図・地理 | Comments(0)

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by たにつち
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