VOCES8の公式ページで、1stソプラノのアンドレア・ヘインズが、退団を決定したとの報あり。
うわ~マジか。。
アンドレアがVOCES8をやめてしまう日なんて、くるはずがない、と勝手に思っていた。
2ndソプラノ エレノア・コッカーハムがやめたとき以来のショック。「アンドレア・ロス」になってしまいそうだ。。
VOCES8は、2005年の結成で、今年が20周年。そのうち、アンドレアは17年在籍。
10年ほど前の記憶、2010年代だろうか、VOCES8は、もちろん世界的アカペラグループとしての演奏技術を有し、人気もすでにかなりあった。
けれども、演奏曲のジャンル(古典~現代)やポップスでのコミカルパフォーマンスなど、キングスシンガーズとかぶる印象を受けた。
「下手じゃないけれど、キングスシンガーズの方が、結局、演奏技術は高いよね」と、そんな印象で、長らくのキングスシンガーズファンのオレは、それ以上興味をそそられることはなかった。
しかし、その後、2018年頃だろうか、1stにアンドレアが就いて、2ndに新たに加入したエレノア、この二人の組み合わせとなって、VOCES8の演奏は、はっきりと高みに引き上がった。他と一線を画す世界観を醸す演奏の数々、比較するものがないアカペラグループに変わった。オレはその虜になった。
その牽引となり、また無二のハーモニーを決定づけたのは、アンドレアのハイトーン。
透明感ある、天井知らずの伸びやかな、しかし、圧倒的に突き抜けたウルトラソプラノ、唯一無二の声音。
大きなフレージングで音楽を紬ぎ、心をがっとつかんで、さらにゾクっとする感動に連れていかれる。
表現の幅のワイドレンジの限界が見えない。
アンドレアに匹敵すると思えるコーラスソプラノをほかに知らない。だから、霊長類最高のコーラスソプラノだと思っているw
(マライアキャリーとかMISIA、コロラトゥーラソプラノとかの比較じゃなくてね)
オレにとって アンドレアがいるからこそのVOCES8だったのかも。
コーラスグループにとって、メンバーを入れ替えながら活動を続けていくことは、当たり前のことなのだけれど・・
アンドレアがいないVOCES8なんて、、まだ考えられない。
VOCES8のページでは、後任の発表もされた。
サバンナ・ポーターという方。「2025年9月に正式にデビューし、そこから年末までアンドレアと役割を分担します。」という。
アンドレアも、年末までは、引継ぎの形で演奏に加わるのだね。
アンドレアも、今回で完全に縁が切れてしまうのではなく、今後もゲスト的に曲によって演奏に関ってほしい・・と欲目で。
でも、アンドレア、、長らくお疲れ様でした☆
サバンナが加わっての演奏がYoutubeでもう公開されていた。
この演奏では、まだサバンナの声の個性や個としてのパフォーマンスは、まだうかがえない。
アンドレアの後任ということで、たいへんな重圧があるに違いないことは察するに余りある。
どうか健康に気をつけて、新時代のハーモニーをつくって、落ち着いてほしい。
■アンドレアの経歴紹介~VOCES8のページから
アンドレアは、ケント州の小さな教区教会で歌い、王立教会音楽学校のユース合唱団の一員としてキャリアをスタートしました。2008年、カーディフ大学を卒業したばかりの頃にVOCES8に加入しました。アンサンブルで最も長く活動しているメンバーの一人であるアンドレアは、グループの雰囲気にマインドフルネスをもたらし、ツアー中もヨガ、水彩画、執筆の時間を確保するよう心がけています。