舞台上が演劇、オケはオケピットに入ってやった。このホールのオケピになったの初めて。
写真は指揮台からの視点。譜面台にまだ譜面は置いてなくて、載っているのは台本。
曲がりなり演り通すことができて、今日は燃えカスの白い灰状態になっている。
ミニオーケストラの人数は15人。
編成は
弦:1stヴァイオリン、2ndヴァイオリン、ヴィオラが各2人(ヴィオラの1人はキーボード・チェンバロ弾き替え)、チェロとコントラバスが各1人。
木管:フルート、クラリネット、ファゴット各1人
金管:トランペット、トローンボーン各1人
打楽器:2人。
以上、総勢15人。
これで、ラヴェルのボレロ最終部や、ショスタコの交響曲第7番の一部(15年ほど前のCMで、はやったあの「ち~ち~んぷいぷい♪」)など、フルオーケストラでも大曲の極みにあたる曲を含めてやってしまおうというのだから。
どこまで原曲に近いものができるやら、ということでも興味深く、15人用のアレンジを引き受けることになった。
それだけに、オケのメンバーは、少数精鋭、アマ演奏家ながら(訂正:一部知り合ったのはアマ関係でもプロに属する方もいました。失礼^^ゞ)一騎当千のすご腕達が、発起人兼演出の劇団代表怪人J氏の強いツテで集まった。
多くは以前から知って尊敬する方ばかり。こんな機会、共演できることや、自作の曲(アレンジ含む)を音にしてもらえるのはある種夢のようであり、とてもうれしかった。
しかし、編曲はいざしらず、指揮までやらせようという話に。指揮なぞできようはずもないことは重々承知。
むろんやったことない。
失敗してもしらん。
失敗したら、そんな人間にさせようという怪人Jが悪い。
そう無責任を決め込んだ。
練習に入ると、振り方の基本わかってません・・拍子まちがえます・・音楽は譜面のどこ進んでるんですか・・まことにハタ迷惑以外のなにものでもなかった。
しかし、本番近づくにつれ、己の厚顔を恥かしがっている場合でない状況となってしまった。やれる範囲での真剣さでズケズケお願いするだけ。
練習の色々なドタバタを経て、最後の方には、開き直った。特に公演本番がそうだ。
本番はそのとき出た音でもうこれっきりだから。もう音楽にノッてやる!と。だから舞踊のごとき踊り狂った振り方になっていたことと思われる。なお、シェラザードの3楽章の抜粋では、「ドジョウすくい」踊ってるようだったらしい(爆
最終的には、演劇の熱演にご迷惑をかけないレベルで音楽を提供できたのではないか。
それは、指揮モドキの力ではなく(また振り間違えたりしていた)メンバーのアンサンブル力で形にしていただいたものだった。
経験したいと思っても経験できないことだ。また経験しないと考えないことを考えさせてもらえたと思う。
当初はメンバーからの矢のようなクレームの視線と注文にたじろいだが、今わかるのはそれは心優しいお導きだった、ということだ。
最初で最後のこんな経験の機会を与えてもらったことと併せて、関係者の皆さん、心から感謝します。
初指揮、しかもアレンジも、しかも演劇で!!
たにつちさんにとって、記念すべき舞台だったのですね。
おめでとうございます。
その準備もさぞやお忙しかったことと。。
にしても、いつもながらチョウやら酒やら、変わりないご様子でしたのに、、いつお仕事してらしたんでしょうか?!(謎)
超人ぶりにただただ驚きデス。
編曲も指揮もされるとは!!
すごすぎますっ、尊敬します〜♪
てっきり、オケピでカノーネくんを弾いたのかと思っていたら…(*^_^*)
今年は、指揮でもご活躍されるのかしら?
出遅れていしまいましたが、今年もよろしくお願いします♪
ややー記念もなんもえらいことでした。
まじめな企画だったので、いつものようにおちゃらけている場合じゃなかったのです。
非常に大変でもアリ、最後にはむしろ気持ちよく・・まだ気持ちの整理がついていないですけど、やりがいのある仕事でしたね。なかなかないですよねこんなこと。
もう今日は90%くらいおちゃらけも回復です。ノド元すぎれば・・でしょうか(^^ゞ
by げん@平常運転
指揮は、デビュー&引退ですよ。いや、そもそも指揮とはいえない代物ですって。
カノーネ君、本番ではお休みですけど、練習のときは、ヴァイオリンの集まりが少ないときに活躍してもらったんですよ。
しばらく楽器から離れてましたから、これからリハビリに専念しなくては(汗
今年もよろしくお願いします。
by げん@なんちゃってアレンジャー
この記事スゴイです!中身が濃い~!
>失敗してもしらん。
>練習の色々なドタバタを経て、最後の方には、開き直った。
>本番はそのとき出た音でもうこれっきりだから。もう音楽にノッてやる!
>経験したいと思っても経験できないことだ。また経験しないと考えないことを考えさせてもらえたと思う。
たにつちさんの心の動きが細かく描写されていて、成長の過程が感じられました(生意気~)
やはり人は経験を積むことで何かしら得ることができるのですね。深いワ~~(^^ゞ
そうそう、なんたらダンス?をやっている友達は、先生が踊るとセクスィ~なんだけど、私達(ここにゆみさんは入ってませんのヨ^^;)が踊るとタコ踊りになるのよー・・・って言ってたのを思い出しました。
でも、ドジョウすくいって!(笑)
なは、今日はもう100%平常運転です。
成長ですかぁ?
うーーん、、でも、しばしの時間、成長させていたのかもしれませんね~
でも、残念ながら留めておけないもののようです。
タコ踊りです・・わかるわかる。おいら、ドジョウすくいにイカ踊りも大披露ですヨ(^^ゞ
気が気でないことでしょうね。
千秋・・はは(^▽^*)
そうでした、劇団の方も「のだめはやってて~♪」とおっしゃってました。
期待を裏切って、完全にみるひ~路線だったかと~☆
指揮おやりになりたいですか?「おやりになりたければ、どうぞおやりになってみてください。(by尾高忠明)」だそうですよ・・。でも少しわかる気がしました。
でも一方で一度やると病みつきになりそうな危うい蜜も少々。。
録音聴いてみてるんですが、あそこはも少しこうやれば、そうしとけば・・と、口惜しい箇所が目立ってきました。
気づけば、今度だったらも少しうまくやったるで~という気になったり・・^^;;いえ、やりませんけどね。
私はふらふらしてしまいました。
芯のある舞台だけあって、脳みそがすかすかでも観終わった後、じわじわとくるねー。自ら死を選んだ人々が憎たらしくなってきたのは私の性格がひねくれているからでしょうか。
楽屋裏では大きな声でCMソングを歌ってしまいごめんなさい。
差し入れも持っていかなくてごめんなさい。
たにつちさまの指の先からビームが発射されていました!!!
君の手の動きなら、テルミン演奏もやすやすとこなすであろう♪
(学研の付録で買ったけど、難しいのねー。テルミン。)
お疲れ様ー!!
最高でした。
はるばる、アラブからお越しいただきありがとうございました(違^^;
台詞が古文調で難しいのは、劇団側もあえて承知のトライだったようです。オイラも台本と併せて聞いてようやく意味がわかったので、初めて聞くにはかなり難しいと思われましたね。でも、「ギリシャ悲劇」だから^^
>自ら死を選んだ人々が憎たらしくなってきたのは
おお~、さすが深い読み!生き残るほうが辛いのもまた真なり(?)
独り残されたクレオン王が早く死にたい、という趣旨の最後の台詞と、残された人生もわずか、と嘆いていた現代の呉夫との逆説的な対比が味な台本でしたよね~。
差し入れの件は、気にするな!オイラも持っていかねーし(大笑
それにしてもテルミンは、難しいよね!(学研、買ったんだ~♪)
記事ネタにしなくては、と思いつつ、あまりの難易度に、手を出せないのであったー^^;;;
だけど、指からビームって、、(大爆笑
ぜひ、お二人で合奏して録音をアップしてくらはい♪
近くに2台のテルミンを置くと、微妙に干渉しそうですが・・
学研テルミン、私も瞬間欲しいと思ったですが、あれなら自分でも作れそうなので、踏みとどまりました(^^;)
テルミンユーザーって、とてもいえないですね。お部屋のインテリアがよいとこ・・アンテナ長すぎてジャマ・・
2台で合奏ということも、理論上可能でしょうが、超絶技巧の世界でしょうか。
い~ぐるさんの自作テルミンの製作記録・・楽しみにしてます。